2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26370621
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Research Institution | Kansai Gaidai University |
Principal Investigator |
本橋 美樹 関西外国語大学, 外国語学部, 准教授 (80411560)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石澤 徹 東京外国語大学, 大学院国際日本学研究院, 講師 (00636095)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 音声 / 音韻 / 表記 / 日本語学習者 / 特殊拍 / 知覚と生成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は学習者がどのように日本語の音声(特に学習者に難しいとされる拗音と特殊拍)を認識しているかを、「表記」という先行研究になかった観点を加えて考察する。 平成28年度は前年度までに収集したデータの分析を継続して行った。現段階では、初級学習者は聞こえた通りに覚え、書いており、おそらく教師が考える以上に、書字情報が学習者に与える影響は大きく、音声指導やデータ分析の際にもっと詳細にその影響を考慮していく必要があるとわかってきた。これまでのデータ分析の結果を論文にまとめ投稿した。 また、前年度までは初級学習者を対象に調査を進めたが、平成28年度は平均学習期間が2年以上の中級学習者を対象にデータ収集を行った。比較対象のためデータ収集の手順は初級者と同様に行った。調査対象者は関西外国語大学に留学中で母語が英語の中級学習者26名であった。分析対象語は学習者にとって親密度が高く、かつ誤りが多くみられる意味語26語と、この意味語の条件替えをした無意味語29語の計54語であった。①単語レベルの和訳テスト(意味語のみ)②ディクテーションテスト③四肢選択法により聞き取りテストを同日に行い、後日一人ずつ対面で④発音(読み上げ)テストを行った。初級と比較し中級の方が当然習得が進んでいることが予測できるが、実際はあまり習得が進まない、つまり誤りが減らない表記もあり、その原因について分析中である。その結果は今後学会で発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初級と中級学習者からのデータ収集の分析結果を踏まえ、表記が音声指導にどのような効果があるかを見る指導法を調査する予定をしていたが、分析が進まずできなかったためこの判断とした。
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Strategy for Future Research Activity |
文字表記の音声習得への影響を精査し、効果的な発音トレーニング方法を調査する。また、初級と中級のデータを比較の上、報告書として纏め、さらに論文として投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
予定していたデータ収集が行えなかったため、謝金充当分などが未使用分として残った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
データ収集参加者への謝金、データ入力アルバイトへの謝金、報告書作成費、学会参加費に充てる予定である。
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