2015 Fiscal Year Research-status Report
L1/L2 use by students of German during classroom activities
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26370626
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
HARTING AXEL 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (80403509)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉満 たか子 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (20403511)
岩崎 克己 広島大学, 外国語教育研究センター, 教授 (70232650)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ドイツ語教育 / 授業法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本科研プロジェクト2年目の研究活動の中心は、計画の初年度に授業参観や、教員・学生に対する聞き取り調査によって得られた、タスク中心型のグループ作業やパートナー作業時におけるドイツ語または日本語の使用に関する知見を実証的に調査することであった。そのため、大学2年生用のドイツ語授業で毎週行われた会話練習に、研究目的のための変更を加え、それを科学的に調査した。その際、学習者がインタビュー形式の応答課題を行うさまを録音しTAの協力を受けながら学習者の対話を書き起こし、ドイツ語と日本語の使用状況を分析した。量的かつ質的なデータの評価を通じて考慮したのは、課題の実現に伴う特定の機能ごとの学習者による言語の選択と並んで、意味が対話者間のやりとりを通じてどのように決定されるか、相手の言っていることが理解できないという問題がどのように回避されたり、発話を通じて表現されたりするかであり、また誤りが自分から修正されるのか、あるいは相手からの働きかけによって修正されるのかということであった。授業終了後の学習者に対する書面での聞き取りという手段で、この課題が持つ、学習者の発話能力を向上させるという当初の目的にとって、その構想と実施がどれほど適切であったかを検証するための批判的な評価も引き続き行った。それらによって得られた結果についてはJALT全国大会(2015年11月 静岡)で発表済みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
データ分析を行っている過程で、新たな課題が見つかり、さらに詳しく分析する必要が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
3年目となる本年は、これまでの分析から得られたグループワークおよびペアワークにおける教員の言語使用に関する知見を、学習者が目標言語(すなわちドイツ語)をより多く使用することのできるペアワークのための、より良い課題の開発に役立てたいと考えている。 課題および課題の導入方法の開発、そして開発した課題の評価を、これまでの知見を基に新しいコンセプトで行うことが、第3年度のおける研究の中心である。この研究の成果として、教材および教員用の教授用資料を作成する予定である。
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Causes of Carryover |
当初は、広島大学とほかの大学の調査を計画していたが、広島大学の調査結果で興味深い点が出てきたため、広島大学での調査をさらに行う必要が出た。その結果、予定していた他大学での調査を延期したため、出張の必要がなくなり、旅費が余った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
広島大学での更なる調査に使用する。
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Research Products
(13 results)