2014 Fiscal Year Research-status Report
反転授業に基づいた中国語学習モデルの提案と学習支援システムの構築
Project/Area Number |
26370639
|
Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
陳 淑梅 東京工科大学, 教養学環, 教授 (50296737)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀田 弘之 東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 教授 (00194994)
しゃ 錦華 東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 教授 (10257264)
大野 澄雄 東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 教授 (80256677)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 反転授業 / アクティブラーニング / 事前学習 / 学習モデル / 学習支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,中国語教育を対象として,真の実践的応用力を修得するために,反転授業という教授法を取り入れた新しい授業モデルを提案するとともに,それを実現するための学習支援システムを構築することを目的としている。当初の計画に従い研究を進め,以下の研究成果を得た。 ・学習モデルカリキュラムの策定とそれに基づく授業設計:日本国内で発行している大学で使用される中国語初級教材と中国語の授業体系について調査研究した。それをもとに,学習者に実践的応用力を身に付けさせるために,いままで研究代表者らが蓄積してきた中国語教育の経験を生かし,日本人の中国語学習者に対して反転授業の教授法を導入した学習モデルカリキュラムを策定した。また,そのモデルカリキュラムに基づき具体的に中国語講義の授業システムの構成,進め方などの設計を行い,実験授業の計画も策定した。 ・自己学習コンテンツの作成:研究代表者の著書『しゃべっていいとも中国語』を教科書として用いることを想定し,学生の事前学習するための学習コンテンツを作成した。コンテンツは研究代表者による講義の映像を主として,学生が教室で有効な実践練習を進めるために,小道具を使っての事前練習も含める。このほか,各種学習モジュールの設計と動作テストを行った。 ・学習管理システムの設計と作成:本研究課題で提案・検証する学習モデルカリキュラムにおいては,自己学習機能を含めた学習者の学習管理システム(LMS)が不可欠である。このシステムの要求要件を整理しMoodleを用いてシステム設計・実装を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は,おおむね予定通り順調に進んでおり,また,研究成果も国際会議やジャーナルにより公表している。
|
Strategy for Future Research Activity |
1)学習コンテンツをまとめ,反転授業システムを完成させる。 2)実践結果の評価手法を確立する。 3)反転授業システムを大学の中国語授業で実践し,その有効性の評価と改善点の抽出を行う。
|
Causes of Carryover |
マルチメディアコンテンツの制作と修正を行ったうえ,構築するシステムスペックの再検討を行った。それを踏まえて余裕のあるシステムを作りたいため,ハードウェアの発注は次年度で行うこととなった。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
授業で大人数の使用に耐えられるシステム構成の検証するうえで,27年度に実験システムを構築し,実験を行う予定である。使用計画として,システム構築と改造を約60万円,成果発表を約70万円,実験補助などの人件費・謝金を約60万円,消耗品などを約23万円と予定している。
|
Research Products
(7 results)