2014 Fiscal Year Research-status Report
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26370651
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Research Institution | St.Margaret's Junior College |
Principal Investigator |
神田 みなみ 立教女学院短期大学, 現代コミュニケーション学科, 教授 (20327125)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 多読 / 英語 / リーディング / 評価 / グレイデッドリーダー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、英語多読プログラムの成果向上および成果評価につなげるため、形成的評価システムの構築を行うことを目的とする。平成26年度は、(1) 評価可能な目標の検討、(2) 評価項目および技法の決定、を主に行う予定であった。
(1) 評価可能な目標の検討のために、研究代表者の研究や多読授業に加えて、英語多読プログラムの実践例の調査を行うためのアンケートを計画し、その作成および検討を年度途中まで行った。さらに、先行研究や学会における情報収集を行った。 (2) 評価項目の決定については、まずは、読了語数の記録、読書スピード(分速語数)、EPERテスト(多読プログラム開始時と終了時)、単語力テスト(開始時と終了時)、グレイデッドリーダーの読解テスト(終了時)を検討した。そのうち、読書スピードを継続的に測定する多読プログラムでのデータ蓄積を行った。
研究成果としては、パイロットスタディの段階であるが、上記(2)で読書レベル、読了語数、読書スピードの関連についての検証を学会で共同発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成26年度は入院と手術をし、十分な研究ができなかった。
可能なかぎり、文献や研究資料の収集など研究準備は行ったが、当初に予定していたほどは進められなかった。特に、参加できなかった学会もあり、予定していたアンケートの作成と年度内の実施は断念せざるを得なかった。現在は完治し、健康状態が良好なので、研究を着実に進めていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は研究代表者の所属研究機関が変わったために、まずは研究環境を整えて、新しく多読授業を行うこととなる。そのために必要に応じて学外に研究協力者を求めて、本研究を遂行してゆく。
形成的評価の知見を得るために英語教育および心理学、教育学等の評価研究についての資料収集を引き続き行う。評価可能な目標の検討は、本研究期間中は継続して行うこととなる。その際、先行研究および実践例の調査に加えて、研究代表者による多読授業による検証も同時に進める予定である。
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Causes of Carryover |
研究代表者の入院により、日本多読学会を通じて実施する予定であったアンケートの作成と実施を行うことが出来なかった。そのため、大幅な研究計画の見直しが必要になった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
アンケートの実施に代えて、多読に関する先行研究および多読授業実践報告を収集し、形成的評価の指標を検討していく予定であり、次年度に繰越とした額については、応用言語学・心理学・教育学等の研究関連図書購入費に充てる。
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Research Products
(2 results)