2017 Fiscal Year Annual Research Report
Developing a computer- based L2 learning materials designed based on learners' individual factors
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26370658
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
佐藤 健 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40402242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小張 敬之 青山学院大学, 経済学部, 教授 (00224303)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | CALL / 第二語彙習得 / 情報処理プロセス / 個人要因 / 句動詞 / 多義語 / マルチメディア学習 / イメージ |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度として、研究及び実践面においてこれまでの検証を統括する活動を行った。研究面においては、マルチメディア語彙学習における個人要因の影響について国際論文(Language Teaching Research)に投稿を行った。修正依頼に基づき3月末に再投稿を行った。また、28年度に発表した国際学会(CLaSIC 2016)に投稿したプロシーディングがSelected paperの候補として選ばれたため、論文として加筆修正し投稿した。残念ながらこれらの論文の最終年度内での出版は叶わなかったが、30年度中に論文として発刊されることが予想される。
また実践面においては28年度にプロトタイプを開発していた句動詞学習アプリケーションを改良し、学習項目としての句動詞の数を拡大した。このアプリケーションを実際に利用してもらい、その学習効果を検証した。その結果としてマルチメディアを用いた英語学習は、特に学習困難度の高い比喩的な意味を理解、習得する上で高い効果をもたらすことが明らかになった。この結果は前置詞のみを対象としていた、26年、27年度に実施した研究と同じ結果となり、本研究の仮説が正しいことを証明した。これらの成果は、2回の国際学会(AsiaLex 2017, AsiaCALL 2017)にて発表を行った。
最終年度中に、学習アプリケーションを英語化して世界の英語学習者に提供する予定であったが、いくつか動作上の不備が見つかり、年度内の公開は実現できなかったが、30年度中には公開を行う予定である。科研研究としては終了したが、研究は今後も継続していく。具体的には句動詞アプリケーションの公開を行い、日本以外の英語学習者への効果検証が必要であるため、本アプリケーションを用いた研究を引き続き実施し、国際共同研究につなげていく。
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