2015 Fiscal Year Research-status Report
英語コミュニケーションにおける対人的距離と言語・非言語特徴の知識データベース化
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26370661
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
堀内 裕晃 静岡大学, 情報学部, 教授 (40221569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白畑 知彦 静岡大学, 教育学部, 教授 (50206299)
桐山 伸也 静岡大学, 情報学部, 准教授 (20345804)
杉山 岳弘 静岡大学, 情報学部, 教授 (70293595)
石川 翔吾 静岡大学, 情報学部, 助教 (00626608)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 英語コミュニケーション / 共感表現 / 語彙・構文・談話的特徴 / 韻律的特徴 / 身体言語的特徴 / マルチモーダル知識データベース / マルチモーダル知識コンテンツ / 学習支援システム |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は3ヵ年の研究計画の2年目にあたり、昨年度の研究の基礎作りをベースに研究テーマであった共感表現に関するデータ蓄積、分析、考察、特徴付け、および、特徴間の連関性の分析・考察を行った。あわせて、敬意・丁寧表現に関するデータの補強も行った。堀内裕晃(研究代表者)と白畑知彦(研究分担者)は、英語コミュニケーションのマルチモーダル素材(英語コミュニケーション、インタビュー、等)の中から、共感表現、敬意・丁寧表現が出現する場面を収集し、対人関係、心的態度、空間的・心理的距離を考慮に入れ、語彙・構文・談話的特徴の蓄積、分析、考察、および、それらの特徴の連関性についての統合的分析・考察を行った。桐山伸也(研究分担者)は、対人関係、心的態度、空間的・心理的距離を考慮に入れ、韻律面での分析、考察、特徴づけを行い、杉山岳弘(研究分担者)は、身体言語面での分析、考察、特徴づけを行った。これらの特徴間の連関性の総合的分析・考察は、堀内裕晃、白畑知彦、桐山伸也、杉山岳弘が共同で行った。さらに、桐山伸也、杉山岳弘、石川翔吾(研究分担者)は、マルチモーダル知識データベースの構造化と学習支援システム構築のための検討を行い、同時に、堀内裕晃と白畑知彦は英語学習への活用の検討を行った。最終年度の次年度は、本研究目標達成のために、さらなる分析・考察の量的拡充、知識データベース化とマルチモーダル知識コンテンツ制作といった研究の集大成を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
対人関係、心的態度、空間的・心理的距離の分類基準はある程度決まり、観察・分析は順調に進んでいるが、共感表現に関する知識データベース化のためのデータ量を今後さらに増やしていく必要がある。心的態度や心理的距離の特定は、基本的に物理的基準(言語表現、声のトーン、表情、等)、個人の属性、対話相手との対人関係から推し測っているが、まだ特定が困難な事例が存在する。最終年度である次年度にできるだけ正確な特定事例を増やしていきたい。マルチモーダル知識データベースの構造化と学習支援システム構築のための検討は順調に進んでいるので、次年度にはデータベース化とコンテンツ化を完成させたい。
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Strategy for Future Research Activity |
分析・考察データをさらに増やし、マルチモーダル知識データベースの量的拡充をはかる。データ分析の質的な側面においては、非言語的特徴の一部に特定が困難な事例が存在するが、これまで築き上げてきた物理的基準、個人の属性、対人関係といった観察・分析基準に加え、さらなる基準があるかを検討し、質的精度を高めていく。その上で、学習支援システム構築を実現する。
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