2015 Fiscal Year Research-status Report
ウェブ会議を取り入れた発信型の指導が英語スピーキング力に与える影響
Project/Area Number |
26370675
|
Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
飯野 厚 法政大学, 経済学部, 教授 (80442169)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 秀夫 目白大学, 外国語学部, 教授 (90091389) [Withdrawn]
中村 洋一 清泉女学院短期大学, 国際コミュニケーション科, 教授 (70326809)
籔田 由己子 清泉女学院短期大学, 国際コミュニケーション科, 准教授 (80515958)
藤井 彰子 聖心女子大学, 文学部, 講師 (60365517)
JOHNSON HEATHER 法政大学, 講師 (50726479)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | スピーキング / ウェブ会議 / WTC / 習熟度 |
Outline of Annual Research Achievements |
1年目の効果測定の手法に妥当性と客観性を加えるため、英検IBA標準テスト(リスニング、リーディング、語彙)、ウェブ会議による対話型スピーキング測定テスト(IELTS式)、モノローグによるスピーキングテスト・エッセイライティングテスト(TOEFL式)を加えた。実践期間途中における個別インタビューも実施した。さらに、指導内容において、ウェブ会議に向けての準備段階での活用やウェブ会議中に学習者が発話する機会を最大限に増やすため、共同研究者間で協力して実践的スピーキング力を高めるためのロールプレイ型タスクを約20レッスンにわたり制作した。 このようなウェブ会議を用いたタスクベースの対話演習を、3つの大学において1年間展開したこと、1大学において対照群を設けた計画を実施した。比較群では、ウェブ会議の代わりにライティングを実施し、ウェブ会議を含む処遇との効果の異なりを比較できるようにした。 本年度行った取り組みとして、音声評価のための音声情報の整理(音声ファイル編集)とTOEFL式スピーキングテストのデータ(140件分)を協力者間で評価しあい、評価の信頼性を高める努力をした。このようなスピーキングテスト(モノローグ)の処理過程を通して得られた結果は、前期終了時ウェブ群・比較群ともに有意な伸びを示したが後期においてはウェブ群だけが有意な伸長を見せた。そのほか、標準テストにおいては両群ともに有意な伸びを示したが、実験群の伸びの方が著しかった。WTC(コミュニケーション意欲)指標や国際的志向性に関しては年間を通じて有意な変化が見られなかったが、個人差が大きく見られたため、今後独立変数として活用し、スピーキング力の変化との交互作用等の検証を行いたい。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
モノローグのみによるTOEFL式とダイアローグによるIELTS式の2種類のスピーキングテスト音声データを匿名で評価しやすくするために加工すること、また、それらを評価しあい調整することに多くの時間を費やした。その結果、ダイアローグ形式のテストデータの再評価作業(テスト実施者以外の評価者による)や他の収集済みデータの処理が終わっていない。発話データの文字言語への書き起こしも行いたいがあまり進んでいない。
|
Strategy for Future Research Activity |
ダイアローグ形式のテストデータの再評価作業(テスト実施者以外の評価者による)や他の収集済みデータの処理を行う。また、学習者の発話力に変化をもたらす可能性のあるウェブ会議の中で行われたタスクベースのコミュニケーション活動分析、および産出言語分析について進める。ライティングの評価や使用言語分析にも着手する。WTCや習熟度テストの結果を独立変数として、学習者への指導の影響を個別に探るような量的、質的両面からの混合的な研究に着手する。また、データ収集済の学習者へのインタビュー結果のまとめと、その言説に対するコミュニケ―ション上のエビデンスを拾い上げて照合し、個人差要員、学習者間の協調、対話維持のためのストラテジーの使用などとの関係を探索する。
|
Causes of Carryover |
音声データのかき起こし作業を依頼する予定であったが、音声データの整備に時間を要したため、依頼することができなかった。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度中に、事前・事後テストにおけるWEB会議中の対話データのかき取り作業を予定しているので、そのための謝金に利用する。また、国際学会における発表も受理されているので、旅費として活用する予定である。更に、3年目ではあるがデータを補完する目的で標準テストを採用する予定であり、その受験費用も捻出する予定である。
|
Research Products
(14 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Book] The effects of video SCMC on English proficiency, speaking performance and willingness to communicate In F.,Helm, L.,Bradley, M,.Guarda,and S.,Thouesny.Critical CALL---Proceedings of the 2015 EUROCALL Conference, Padova, Italy.2015