2016 Fiscal Year Research-status Report
英語習熟度別編成による教育・学習の時系列的効果検証
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26370730
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
丸山 真純 長崎大学, 経済学部, 准教授 (00304923)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇都宮 譲 長崎大学, 経済学部, 准教授 (60404315)
小笠原 真司 長崎大学, 言語教育研究センター, 教授 (70233393)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | G-TELP / TOEIC / 英語習熟度伸長 / 線形回帰モデル、 / 一斑化線形モデル / ベイズモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
G-TELP(レベル3)スコアとTOEICスコアの関係を、①線形回帰モデル、②一般化線形モデル(Generalized Linear Model)、③階層ベイズモデル(Hierarchy Baysian Model)の3つを用いて、予測式を検討した。また、これまでの丹念データの分析に加えて、これまで収集した2011年から2015年のデータをすべて、統合して、分析を試みた。また、予測式の推定に際し、2テストの実施時期に数ヶ月程度の差があるのが通常であるが、より精緻に予測式を構築するためには、同時期に2テストを実施することが必要である。今年度は、その観点から、ほほ同時期に実施されたデータから、時間差がある場合との比較を通じて、予測精度の検証を行った。さらに、これらのデータによる予測式のみならず、記述統計的、時系列的分析も試みた。 予測式の種々のモデルからは、入学年度による違い、学部の違い、さらに、個人差が大きく予測式に影響を与えていることが判明した。個人差を検討するモデルの検討が次年度の重要な課題となった。 2テスト間の実施時期の影響に関しては、同時期のデータによる精度が高いことが実証的に明らかになった。 記述統計データや時系列データからは、これまでの研究と同様の点が明らかとなった。つまり、G-TELP(レベル3)は、TOEICスコア400から600点程度の習熟度の受験者に適しており、それ以下、以上の受験者には、当てはまりがよくないことや、スコア低位の受験者が、次学期にスコアを上昇させる傾向があった。 これらの結果を受けて、次年度は、習熟度別クラスの効果の検証と、適切な英語教育プログラムのあり方についての検討を行う予定である
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究者の学内業務多忙による、初年度におけるデータ収集、分析の遅れを完全には取り戻せていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度にあたり、これまでの研究成果をもとに、習熟度別クラスの効果を検討し、発表する予定である。
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Causes of Carryover |
採択初年度の研究遅れを取り戻せていないことが第1の理由である。次年度は、そのため、研究総括のための経費が必要である。 もう一つの理由は、研究の最終報告を次年度に、関連学会で行う予定であり、そのための旅費等の経費が必要なためである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究総括にかかる経費として、文献購入を中心に、15万円程度。研究の最終報告を学会で行うために、40万円程度を予定している。
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Research Products
(4 results)