2017 Fiscal Year Research-status Report
上海地区の小中高の英語教育現状と新人英語教員の研修の現地調査ー日本への提言
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26370751
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Research Institution | Kyoto Bunkyo University |
Principal Investigator |
陸 君 京都文教大学, 臨床心理学部, 教授 (40351374)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田浦 秀幸 立命館大学, 言語教育情報研究科, 教授 (40313738)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 小中学校の英語教育 / 小中学校の教員養成 / 上海の英語教育 / 一年生からの英語教育 / 英語による英語の授業 / カリキュラム設定 / 英語の教科書 / 動画と英語の授業 |
Outline of Annual Research Achievements |
7月3日~10日まで、上海現地調査に8年間も協力して頂いた上海師範大学の銭先生を日本に招き、金沢大学の附属小学校の英語活動授業や京都教育大学の英語教員養成授業を見学し、京都文教大学にて「英語の発音はどう練習して綺麗になるのか?」をテーマに講演も行った。また日本訪問の印象を研究代表者陸の論文に寄稿した。 9月14日~20日まで,29年度3月に実施予定の最終年度科研調査報告会に関して、現地担当者との打ち合わせを行った。30年度科研費申請「上海の2つ教育学院にて英語教員研修現場と英語教育現状」の可能性に関して下調べも実施した。また地方都市である「無錫の英語教育」について江南大学教育学部の蒋明宏教授とも懇談し、データ収集を行った。 3月7日~13日、申請した次年度(30年度から)科研費調査の事前準備の為に、上海の二大教員養成教育学院である、閔行区、黄浦区教育学院へ訪問し、英語教員研修制度と英語教育現状、または来年度からの調査計画について、研究員の先生らと意見交換をした。3月10日(土)に上海師範大学の外国語学部にて「4年間の科研費より、上海の小、中学校の英語教育縦断調査の報告会」を開催した。研究代表者として全体のまとめ、共同研究者のデータ分析、現地協力者の言葉三本で発表し、最後は被調査者(4人の新人教員)から報告会に対しての感想、全体の意見交換をした。①(私立)上海市進才実験小学校、師範大英語師範専攻卒・教歴6年目の蒋超健(女・27才)先生;②(公立)上海敬業初等中学、師範大英語師範専攻卒、教歴6年目の湯揚先生(男28才);③上海市大寧国際小学校の教員4年目の季明鋒先生(女27才);④人目の徐顧先生が欠席。報告会の発表内容は今年度中報告書を作り、結果を論文にして学会や大学誌に寄稿する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的は、英語教育に関して中国で最も優れている上海地区の小中学校の英語教育の現場と新人教員の研修と成長を縦断的に追跡し、その全体像を明らかにし日本の小中学校の英語教育と新人教員養成に参考になる部分を提言することである。 4年間の現地調査により、上海師範大学卒の新人教員4人の勤務校、異なるレベルの小中学校で授業見学や事前事後のインタビューも行い、新人教員の研修状況や成長ぶりを追跡し、データ収集が出来た。一年ごとの調査分析報告書(授業流れの記録、教員インビュー、授業観察の感想、新人教員の研修と成長点、担当科目数など)をまとめ、各年度の調査が順調に進み、予定された最終年度の3年間の調査データ分析報告会も、上海師範大学にて被調査対象の4人の新人教員の前で行った。この現地縦断調査分析結果を与えて、よりよい指導者を為るために日本側の意見を還元することも出来た。彼らの感想や互いの意見交換も行った。発表した内容は今年度の前半に報告書を作り、出来る限り学会や大学の研究誌の投稿し、日本の小中学校の英語教育に参考になる報告をする。 30年の3月、以上の調査報告会を行った他に、次年度の継続調査→「上海の教育学院での教員研修を中心に」の可能性についても、上海地区の二つの教育学院にて、8人の研修指導教員と懇談会を行い、大体の調査方向性や時間と方法に関して意見交換し、実施する可能性を確認した。
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Strategy for Future Research Activity |
この4年間の科研費の調査→「上海地区の小中学校の英語教育と新人教員の研修」を経って、縦断した授業見学や成長ぶりの観察で収集したデータをベースに、来年度(今年10月)の科研費再度申請に、「上海の教育学院での英語教員研修を中心に→日本への提言」の継続縦断調査をすることも、現地の調査協力者・上海師範大学の銭先生と3月の上海打ち合わせで決めたし、黄浦区と閔行区の両教育学院へも足を運んで、研修を担当する指導教員達も懇談会で話合いをし、調査の許可と実施性を確実に得て確認をした。 以上の準備を踏まえて、次の4年間の科研費申請が採用されたら、確実に上海地区の英語教員研修の全貌を調査し、質の高い英語教員をどうやって育ててるか、優秀な若手教員を輩出されるプログラムを観察しデータを入手し、日本の小中高の英語教員養成に参考になる意見をまとめて提言する。調査結果と分析を英語学会で発表し、論文を投稿する。
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Causes of Carryover |
2018年3月に上海で開かれた科研費報告会(兼国際共同研究ワークショップ)の発表内容と日中双方の教員により意見交換やこれからの研究方向についての結果を、報告書を作成する為に、費用が発生するので、日中双方の関係者に配る為に8万円の作成印刷費用が必要になる。
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Research Products
(9 results)