2017 Fiscal Year Annual Research Report
Interdisciplinary Research on Station System Operation in Inland Areas of Ancient Japan
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26370764
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| Research Institution | University of Yamanashi |
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Principal Investigator |
大隅 清陽 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (80252378)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 古代交通 / 駅制 / 地域社会 / 廐牧令 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本来の最終年度であった平成２８年度に、研究課題全般のまとめとして、単著書『古代甲斐国の交通と社会』を六一書房から刊行することを計画し、原稿の作成作業を進めた。同書は全体で三部構成であり、年度中に第二、三部の原稿作成をほぼ終えることが出来たが、分量的に最も多い第一部を残したため、補助事業期間の延長を平成２９年度まで申請することとなった。延長期間である平成２９年度には上記単著書の製作を進め、研究期間中の成果も取り込みつつ、年度内に無事刊行することができた。
同書は第一部「古代甲斐国の成立と特色」、第二部「地域の人々と律令制」、第三部「古代甲斐国の地域と交通」の三部からなり、研究代表者が従来から進めてきた研究を、本研究課題の成果も加え、全体的に見直して単著書として刊行したものである。
古代甲斐国の地域史を、列島規模の交通という観点から位置付けるという問題意識は全体に一貫しているが、例えば第二部第三章では、従来議論の多い延喜式内社の比定を、信濃との遠距離交通路との関係から行うという従来にない視点を提示している。また第三部第一章では、ヤマトタケル酒折宮伝承を素材に、令制前の遠距離交通体系の中に古代甲斐を位置付け、第二章では律令制成立期の都留郡を素材に、七道制による官道や駅制の施行が、甲斐の地域社会に及ぼした影響を考察した。なかでも第三章「中部山岳地域における駅制と地域社会」は、本研究課題とテーマ的に最も関連する論考であるが、研究期間中の成果も取り込んで改稿し、研究代表者の現時点での見解を示すことを試みた。
なお上記の単著のほか、同年度中に、本研究課題に関連する共著書１点、口頭報告３件の成果を得た。
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[Book] 日本古代交流史入門2017
Author(s)
鈴木靖民・金子修一・田中史生・李成市編
Total Pages
573
Publisher
勉誠出版
ISBN
978-4-585-22161-6
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