2017 Fiscal Year Research-status Report
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26370777
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| Research Institution | Kogakkan University |
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Principal Investigator |
遠藤 慶太 皇學館大学, 文学部, 准教授 (90410927)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荊木 美行 皇學館大学, 研究開発推進センター, 教授 (60213203)
毛利 正守 皇學館大学, 文学部, 教授 (70140415)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | 古代史 / 史料学 / 六国史 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
研究事業の第四年目は『續日本紀史料』（皇學館大学研究開発推進センター史料編纂所編、昭和62～平成26年）で綱文として採用した史料を選び、昨年同様に遠藤慶太・荊木美行で分担して解題原稿の執筆を進めた。特に『類聚三代格』に関しては、良質な写本（金沢文庫本・前田家本）にもとづいて実際に本文校訂を行ない、学部生を交えた講読を進めながら史料の性格を把握することに努めた。これまでに執筆を終えた原稿については、引き続き全体の統一作業を進めている。
なお第三年目に計画していた「律令と法制書」に関する研究会は、当初の規模を拡大して国内研究者・海外研究者の２名を軸とした国際研究会として企画しており、本年度は報告者の選定など企画調整に費やした。海外報告者の日程等の都合により、平成３０年１１月～１２月ごろの開催で計画している。
それにかわり、遠藤・荊木両名は一般向けの講座・他の研究会などの機会をとらえ、『日本書紀』『続日本紀』や『風土記』といった八世紀の文献を題材にして神社の鎮座、年号の使用に関する文献史料研究の立場から報告を行った。これは『続日本紀』をはじめとする八世紀の紀年史料についての基礎理解が深まることを意図した取り組みである。
このほか平成２７年８月に皇學館大学佐川記念神道博物館で開催したシンポジウム「国史編纂」の書籍化の作業を進め、編者となる他の研究者（河内春人・関根淳・細井浩志）と密接な意見交換を行った。さらに平成２９年１２月には新出の『日本書紀』写本断簡（９世紀、個人蔵）の調査を実施し、関連史料の収集なども行なった。書籍は『日本書紀の誕生』（八木書店）とのタイトルで、平成３０年５月刊行を目標に編集作業を進めている。
これら実現の目処がある事業を推進するため、科研研究費助成事業補助事業の期間延長（平成３０年度まで）を申請した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者・遠藤慶太が平成29年度に研究開発推進センターから文学部国史学科へと所属変更になり、業務内容等が変化したために、当初予定をしていた研究計画を見直す必要が生じた。特に『續日本紀史料』で綱文に採用した根拠史料に関する文献解題執筆作業が滞ったため、これまでの研究成果発信に重点を切り替え、シンポジウムの内容を書籍として出版する作業に力を注いだ。
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| Strategy for Future Research Activity |
最終年度に予定していた「律令と法制書」に関する研究会は、中国の研究者を招いて国際シンポジウムを開催する計画で進めており、国外の研究者との日程調整の結果、平成30年12月頃をめどに準備を進めている。
また編纂史書を対象として開催した研究会の成果は、『日本書紀の誕生 編纂と受容の歴史』（仮）として出版することが決まっている。研究会報告者に加えて古代史に限定されない分野の研究者に論文執筆を依頼し、届いた原稿を編集する作業を進めた。平成30年度早々に出版できる見込みである。
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| Causes of Carryover |
研究代表者である遠藤慶太の勤務状況の変化により事業計画の見直しが生じ、①研究事業第三年目に計画していた「律令と法制書」に関する研究会を平成３０年１１月～１２月ごろに開催、②平成２７年８月に皇學館大学佐川記念神道博物館で開催したシンポジウム「国史編纂」の内容を『日本書紀の誕生』（八木書店）とのタイトルで平成３０年５月刊行、の２事業を主な目的として科研研究費助成事業補助事業の期間延長（平成３０年度まで）を申請、①・②の事業推進のために次年度費用額を充てるため。
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Research Products
(10 results)
