2014 Fiscal Year Research-status Report
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26370807
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Research Institution | Otemae University |
Principal Investigator |
尾崎 耕司 大手前大学, 総合文化学部, 教授 (10309396)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 公衆衛生 / 日本史 / 19世紀 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の研究実績としては、当初の研究計画のうち、海外での学会発表として、St Anne’s College, Oxford (UK)で開催されたSociety for the Social History of Medicine 2014 Conference: Disease, Health, and the State(2014 年7 月10~12 日)に出席し、'Western Hygiene and Eastern Thought: Mainly on Ideas of a Japanese Sanitarian'の題目で発表をおこなった。これは、日本近代の衛生家としても知られる後藤新平をとりあげ、彼の衛生思想における西洋(ドイツ)と東洋双方の社会思想の影響を論じたものであり、公衆衛生のようなグローバルな技術や知識が、その運用に当たっては国民国家の枠組みに強く規制されることを問う本研究の研究目的に沿ったものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成26年度は、年度前半に予定していた海外学会発表を予定通り実施することが出来たが、研究代表者(尾崎)個人の事情から、年度後半に予定していた本研究の核となる海外資料調査を実施することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、当初の計画通り、まず5月に海外の学会における研究発表(American Association for the History of Medicineの年次総会、New Haven、USA)を実施する。また、8月には26年度に実施できなかった海外資料調査、すなわちLondon School of Economics & Political Scienceにおける、' Manuscript correspondence, and manuscript and printed papers of William Farr : with biographical and bibliographical material'の調査を実施する。以下の年度も当初の計画通り、海外資料調査を引き続き進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
26年度においては、研究代表者(尾崎)の個人的事情のため、当初年度後半に計画していたイギリスにおける資料調査ができず、そのための旅費および資料複写、および研究結果を英語で論文発表するための英文校正費用等の支出を実施することができなかった。これにより当初予算を全て使うことができていない。ただし、残額が10万円強にとどまっているのは、27年度5月に実施される海外学会発表の旅費支出をすでに実施しているからである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度において、26年度に実施できなかった海外資料調査を実施し、当初の計画の遅れを取り戻すことによって、予算の履行についても適正なものに修正できると考えている。
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Research Products
(1 results)