2016 Fiscal Year Research-status Report
16－19世紀における遠隔地商業環境と中国の社会経済構造に関する研究
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26370836
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| Research Institution | Waseda University |
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Principal Investigator |
熊 遠報 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50386588)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 徽州商人 / 倭寇 / 銭会 / 商業資本 / 民間金融 / 銀 / 水環境 / 苦水 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
2016年度、本課題に関する研究は、主に徽州商人の国際活動、北京の水環境及び明清時代の金融と商業環境問題などの重要問題を中心に展開した。具体的研究と成果は主に以下である。
１、商人と遠隔地商業環境及び早期グローバル化との関係に対する研究を行った。その成果は主に一つの論文「徽州商人と倭寇ーー嘉靖後期、東アジア海域秩序の劇震を中心にーー」（『中国ーー社会と文化』第31号、2016年７月）及び二つの学術報告「“倭寇”と東アジア地域の早期グローバル化」（ハーバード大学中国文化Workshop、2016年６月２日）、「“大倭寇”と500年間中日関係枠の形成」（中国近代史研究所、2016年11月１日）を通して公開した。
２、18－20世紀における北京の飲用水及び環境問題について研究を行った。関連の研究成果は主に以下のみつ研究報告：「Bitter Water: Potable Water in Late Imperial Beijing」（Pre-Conference Harvard-Yenching Workshop on “Water Resources”、 Harvard University 2016年４月20日）、「苦水ーー清代民国時期の北京飲料水問題」（北京大学歴史学部、2016年11月３日）、「苦水ーー清代民国時期の北京の水環境について」（”以文会”、東京大学、2016年11月20日）を通して、発表した。
３、18－20世紀徽州商人の銭会、即ち民間金融組織及び商業資本、徽州商人の北京会館と北方商業拠点について研究を行った。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2016年度、「16－19世紀における遠隔地商業環境と中国社会経済構造に関する研究」に関する研究はおおむね順調に進展しているが、４月から９月までは、特別研究機関でハーバード大学に滞在したので多少アメリカ学界の影響を受け、特にハーバード大学関連の学術機構の学術Workshopの開催、企画等に巻き込まれて、新しい国際学術の対話の可能性を開くこともできた。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後の推進方策として本研究課題に関する重要問題、例えば、遠距離商業関連の商業資本と民間金融、遠隔地商業環境ーー施設としての旅館などを重点にし、商人の帳簿や関連学術情報と文献資料を収集し、学術論文の発表や学術報告を継続的に行う。さらに新しい研究課題の開拓として16－20世紀における中国、特に北方の環境問題に関して、研究を進めると考えている。
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| Causes of Carryover |
2016年４月から９月まで大学特別研究期間をとったため。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究資料と学術情報の収集、また研究成果の発表に関する海外出張、関連資料や設備の購入等に使用すると考える。
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