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2015 Fiscal Year Research-status Report

韓国の華僑の社団の立て直しと関係の再生過程に関する動態的研究

Research Project

Project/Area Number 26370957
Research InstitutionMeio University

Principal Investigator

李 鎭榮  名桜大学, 国際学部, 教授 (30269170)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords韓国の華僑 / 華僑の歴史執筆 / 譚永盛 / 聯誼会
Outline of Annual Research Achievements

混迷する韓国の華僑社会の立て直しについて華僑協会による全世界的に散らばっている元韓国の華僑の力を結集し、華僑歴史記述の努力の具体的な内容を調査し、協会の役割と関わりかたについて調査している。
韓国の華僑の場合、韓国社会の差別と迫害を逃れ、知識人層が大挙海外へ難民のように流出閉まっている。そのため、現在の韓国には華僑の自らの歴史を総括できるような書き手がおらず、戦々恐々の末、ソウルの華僑協会が金銭を出し、アメリカ・シカゴに住んでいる元歴史学者の譚氏を招聘し、下記の歴史調査のために3ヶ月間滞在させた。譚氏は韓国社会とは縁を切った人物で、韓国行きを拒んだが、彼の元同窓生を含め、ありとあらゆる経路を使い、説得を図った。のだ。
彼の来韓には、奥さんや子供など家族も反対していたが「韓国の華僑のため」という名分で来訪に至った。彼の滞在に関しては、ソウルの元華僑協会の会長さんの尽力により、ソウル市内に広めの3LDKを用意し、ストレスなく居住できるように配慮したのだ。
このような努力が実り、譚氏は華僑協会や多くの韓国の華僑の期待を背負って帰国したが、譚氏不在期間中の韓国社会の変化に対する反応や認識も大変興味深いことであり、調査者を興奮させた。
しかし、残念ながらご高齢のため、長く座っていることができないため、長時間のインタビューはできなかった。
今年は最初の計画通り、アメリカに出向き譚氏のインタビュー調査をしながら、アメリカに移住した元韓国の華僑の対韓国認識について調査研究する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

ほとんどなんの問題なく、調査は順調に進んでいる。濃度の高い調査研究ができていると感じている。
韓国社会の迫害や差別により韓国の華僑の調査は極めて難しいことは自他共に認めうるが、調査者の日本での身分が彼らの境遇と類似していることもあって、同情的で協力的なので、質の良い調査研究ができていると思う。

社団の再生に関しては、研究当初よりだいぶ廃れているが、この具体的な原因についても調査中である。親世代の半目や葛藤が衰退原因の中心ではあるが、これについては互いに言及したがらない部分があるので容易な調査ではないが追及しているところである。

Strategy for Future Research Activity

今年は研究の最終年度なので総括に向かうが、アメリカに多くの韓国の華僑の知識人が移住しているので、彼らの調査に臨みたい。韓国国内には学籍のある華僑の関係者が極めて少ないのだが、経済的に豊かな層で学識の高い層の見解を接してみたい。アメリカの調査は当初から計画に入っているので、前半に出向き面接調査をし、必要があれば後半に細く調査を行う。

また、ほとんど衰退している漢城僑中学校の同窓会組織の衰退の原因が元々同窓会組織を持たない中国文化のせいなのか、人間関係によるものか引き続き調査する必要がある。

最終的な成果については、今年中にまとめ論文として発表できるようにする。

Causes of Carryover

後半には強度の鼻炎により鼻が完全にふさがり呼吸障害で体調を崩していたので、調査に集中することができなかった。病院では長期投薬による薬害と言われ、現在大学病院で治療中でかなり改善している。体調も完全に回復しているので今年は問題ない。

Expenditure Plan for Carryover Budget

アメリカのシカゴとロスアンゼルスの調査の際にかなり経費がかかると思うので調査旅費に当てたい。また余裕があれば中国に移住している元韓国の華僑の調査費用に当てたい。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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