2016 Fiscal Year Annual Research Report
Study of Hegemonic Relation of Oil Palm Plantations in Indonesia
Project/Area Number |
26370961
|
Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
中島 成久 法政大学, 国際文化学部, 教授 (80117184)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | インドネシア / 西スマトラ州 / アブラヤシ農園 / 労働者 / ヘゲモニー / ニアス人 / スクウォッター / サバルタン |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題に関する研究活動は、インドネシアにおけるフィールドワーク、学会等での研究発表、それに論文の執筆である。 インドネシアにおけるフィールドワークは西スマトラ州西パサマン県でおもに行った。西パサマン県におけるアブラヤシ開発の歴史と現状を県の土地局、森林局、農業局などの役所での基礎データの収集、土地紛争を抱えている二つのプランテーションと国営第VI農園での農園労働者に対するインテンシブな聞き取り調査を行った。さらに、パサマン山麓に不法入植したニアス人に対する暴力的な襲撃事件の詳細な検討を行い、サバルタンとしてのニアス人労働者の姿を明確に示すことができた。 学会等での研究発表を2回行った。1回はアブラヤシ研究会での発表である。詳しくは次ページに記す。もう1回はインドネシア人類学シンポジュームでの発表である。このシンポジュームには、西スマトラ州で長く私の研究助手を務めてくれたズルキフリ氏を会場であったインドネシア大学デポック校舎に呼び、発表後のディスカッションに参加してもらった。この活動は、研究成果の現地への還元という目的で行った。また、現地の研究者との討論を通して、研究のより広範な問題への射程を確認することができた。 そうした活動の成果を研究論文を3本執筆した。インドネシア人類学シンポジュームには英文のレポートを提出したが、まだ未刊であるため、その学術誌への投稿が今後の課題として残っている。詳しくは次ページ以下に記す。
|