2016 Fiscal Year Annual Research Report
Characteristics of Modern Myanmar Law: Comparative Study with Indian Law
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26380022
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
浅野 宜之 関西大学, 政策創造学部, 教授 (50321097)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | アジア法 / 比較法 / ミャンマー法 / インド法 |
Outline of Annual Research Achievements |
現代ミャンマー法の特質を比較法学的見地から検討するため、これまでと同様、比較の対象をインド法に置き、検討を行った。法制史の観点からは、「ビルマ法典(Burma Code)」を入手し、いわゆる「インド法典(India Code)」との比較を行った。この比較検討を行ったうえでの意見交換を、タマサート大学(タイ・バンコク)及びアジア法研究所(国立シンガポール大学)主催による国際シンポジウム「アジアにおける外国公法の移植」に参加した際に、他のアジア諸国からの参加者とともに行った。なお、インドでの資料入手にあたっては、インド法律研究所図書館などを利用した。 比較の結果ビルマ法典とインド法典との間には大きな差異はなかったものの、その後の両国の社会文化的違い、統治機構の違いが法制度の差異に現れたことが示された。今後は、とくに社会文化的違いが法制度発展の差異に及ぼした影響を探る必要があると考えられた。 また、憲法に関して、他の東南アジア、南アジア諸国の憲法との比較を行うとともに、アジア法学会秋季大会においてミャンマー法をテーマにシンポジウムを企画し、新たな情報の入手に努めた。なお、比較検討の際に入手した資料に基づき、インド憲法の動態に関する論考を刊行することができた。 ミャンマーは日本政府の法整備支援事業重点対象国の一つであることから、現在出版準備中の「法整備支援講座」のミャンマーに関わる部分を編者として担当し、本年度までに入手したビルマ法典や憲法などを基礎資料として、刊行を準備中である。
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Research Products
(6 results)