2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26380023
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
川村 康 関西学院大学, 法学部, 教授 (00195158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 正人 金沢大学, 法学系, 教授 (60237427)
石岡 浩 東洋大学, アジア文化研究所, 客員研究員 (60576693) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 中国 / 刑事手続制度 / 唐 / 唐律疏議 / 捕亡律 / 史料の翻訳と注釈 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、研究会をほぼ予定どおりに4回(8月、10月、11月、1月)開催し、唐律疏議捕亡律の第11条から第17条までの翻訳作業を中心として研究を行った。研究会では、研究代表者が当該条文の現代日本語訳と注釈の原案を提示し、他の構成員(研究分担者、研究協力者、各1名)を交えて、翻訳の当否や、各構成員の専門とする各時代の規定・制度との比較検討を行った。研究会開催の合間には、各構成員が個別に、当該条文に関連する各時代の規定・制度の調査・研究、ならびに研究会に関する準備とまとめを行った。なお、8月までは、これと並行して、第1条から第10条までの訳稿を、研究代表者の所属する関西学院大学法政学会の機関誌である『法と政治』に発表するための成稿作業ならびに校正作業を進めた。研究会の具体的な日程と内容は以下のとおりである。 第9回研究会(平成28年8月24日~25日・金沢):捕亡律第11条の翻訳検討および各時代の関連規定・制度に関する調査・研究結果の報告 第10回研究会(平成28年10月22日・大阪):捕亡律第12条・第13条の翻訳検討および各時代の関連規定・制度に関する調査・研究結果の報告 第11回研究会(平成28年11月26日・大阪):捕亡律第14条・第15条の翻訳検討および各時代の関連規定・制度に関する調査・研究結果の報告 第12回研究会(平成29年1月8日・大阪):捕亡律第16条・第17条の翻訳検討および各時代の関連規定・制度に関する調査・研究結果の報告
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度は、当初は4回の研究会を開催し、唐律疏議捕亡律の第11条から第17条までの翻訳と検討を行うことを中心課題としていた。現実には4回の研究会を開催し、唐律疏議捕亡律の翻訳と検討は第11条から第17条までを行うことができた。この点では当初の計画に沿った展開をみた。しかし、第1条から第10条までの訳稿を、研究代表者の所属する関西学院大学法政学会の機関誌である『法と政治』に発表するための成稿作業ならびに校正作業の終了は平成28年8月にまでずれ込んだ。この点では若干の停滞があったが、訳稿は平成28年8月中に刊行された。これらを総じていえば、おおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は、4回の研究会を開催し、唐律疏議捕亡律の第18条の翻訳と検討を終了するとともに、各構成員による唐代と各時代の刑事手続制度の研究成果報告を行う。これらの成果をもとに、唐律疏議捕亡律の第11条から第18条までの訳稿を研究代表者の所属する関西学院大学法政学会の機関誌である『法と政治』に投稿するための成稿作業を行うとともに、成果報告書を作成する。研究会の具体的な日程と内容は以下のとおりである。 第13回研究会(平成29年6月・大阪):捕亡律第18条の翻訳検討および各時代の関連規定・制度に関する調査・研究結果の報告 第14回研究会(平成29年10月・金沢):構成員による唐代と各時代の刑事手続制度に関する研究成果の報告と検討(1) 第15回研究会(平成29年11月・大阪):構成員による唐代と各時代の刑事手続制度に関する研究成果の報告と検討(2) 第16回研究会(平成30年1月・大阪):成果報告書の最終確認と総括
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Research Products
(4 results)