2016 Fiscal Year Annual Research Report
National Identity and its effects on Migration Policies
Project/Area Number |
26380172
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
梶原 克彦 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (10378515)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 国民意識 / 移民・外国人問題 / 人の移動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、国民意識の構造が移民・外国人の包摂と排除に与える影響を、国家形態の違いに応じた国民意識の変容に注目して考察している。 本年度に進めた内容は主に以下の三点である。第一に先行研究の文献収集ならびに読み込みを行い、移民・外国人や少数民族、さらには第一次大戦期の捕虜や抑留者など、非ドイツ系住民に対する政策と国民意識の構造との関連について把握することに努めた。また移民・外国人問題を通時的のみならず、共時的に考察する手かがりを得るため、イギリス、フランス、ドイツ、日本の事例に関する文献の収集・読み込みを行った。 第二に、資料収集を行った。まず国内において公刊資料などを貸借・複写により収集し、さらに国立国会図書館および外務省外交史料館において、第一次大戦期の捕虜・抑留者政策に関する資料を収集した(実施期間は平成28年3月23日から3月25日)。次いでオーストリアの事例・移民・外国人問題に関する資料を収集するために、オーストリア国立図書館、オーストリア国立文書館、ウィーン大学図書館、ウィーン大学文書館、ニーダーエスターライヒ州文書館において資料収集を行った(実施期間は平成28年2月13日から3月2日)。 第三に、上記の作業から得られた研究の成果と進捗状況の確認のため、学術論文の執筆ならびに学会(平成29年6月:日本比較政治学会)・研究会・講演会での報告を行った。また研究打ち合わせなどで情報交換を行った。
|
Research Products
(3 results)