2014 Fiscal Year Research-status Report
非伝統的安全保障分野の防衛協力と東南アジアの文民統制:米国の能力構築支援を中心に
Project/Area Number |
26380209
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
木場 紗綾 神戸大学, 国際協力研究科, 研究員 (20599344)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安富 淳 一般財団法人平和・安全保障研究所, その他部局等, 研究員 (50704673)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 非伝統的安全保障 / 防衛協力 / 民軍協力 / 人道支援・災害救援 / HA/DR / 東南アジア |
Outline of Annual Research Achievements |
日米の国防担当省庁、および東南アジア3ヶ国(フィリピン、タイ、ベトナム)で文献調査および軍幹部(大佐以上)へのインタビューを実施し、日米を含む西洋民主主義諸国からすでに供与を受けている、あるいは受け入れを検討している防衛協力案件や「能力構築支援(capacity building)」の内容および期待について聞き取りを行った。 上記5ヶ国において「能力構築支援」を含む防衛協力案件が東南アジアのランドスケープや各国の文民統制にどのような影響を与えうるか、有識者らとの意見交換を実施した。 得られたデータに関し、3件の学術ジャーナル(英文2件、日本語2件)、4つの国際学会で報告を行ったほか、タイ国防省、国防研究所において講演を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究代表者はタイ、フィリピン、ベトナムの3ヶ国において調査を実施した。その際、各国の国防省および軍幹部への聞き取りおよび意見交換を行い、各国の軍幹部からの公式見解を得た。 研究分担者は米国(ワシントンDC)の国防省にて聞き取り調査を実施したほか、タイ、ベトナムで研究代表者とともに調査を実施した。インドネシアについては、タイで開催された多国間共同訓練に参加していた軍幹部からの聞き取りを実施した。1年目に予定していた基礎文献調査、一部のインタビュー調査はインドネシア以外、終了しており、学会報告、論文報告も実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
日米から東南アジアへの「能力構築支援」の概観および各国軍の期待、近年の東南アジア軍の組織変化についてはある程度確認されたので、今後は下記の点について調査を実施したい。 1.インドネシア軍の動向(聞き取り調査) 2.米国太平洋軍の動向(聞き取り調査) 3.軍の組織変化や多国間の軍事協力が文民統制に影響を与えるかどうか(先行研究調査、聞き取り調査)
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Research Products
(13 results)