2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26380213
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
李 恩民 桜美林大学, 人文学系, 教授 (90372911)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 陸上東南アジア / 資源外交 / 援助戦略 |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年度の研究調査は次の地域に限定して行ってきた: 1)中国では、国家図書館でしか読むことのできない学位論文(対外援助と国益関係の研究など)を中心に調べ、関連分野の中国語研究業績の全体像を把握した。また中国側の学者と非公式な討論会を開き、中国人における中国対外援助の意識・問題点について議論し、日本ODAの歴史・成果と比較しながら検討した。2)モンゴル国における「中国的ODA」に関するプロジェクトの現地調査を順調に行った。中国の援助で作られた「平和の橋」、「北京ストリート」、国家体育館、スポーツスタジオ、通産省ビル、病院、高校、デパート、さらに比較するために日本側の支援で作っている新空港などを現地で調査し、援助を受けたことについての現地住民への伝達方法についても確認できた。3)ベトナム調査の際、ハノイのモノレール建設のへの期待と問題点、中越文化交流センター、高級住宅建設と地域住民とのトラブル、1960年代以降中国烈士園の管理と運営、ソ連と日本の無償資金協力で作られた文化センター・大橋等との比較から中国的ODA援助の具体像が把握できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2015年度の研究は中国の南部または北部に隣接するレシピエントの現地調査に集中したが、一部(ミャンマー)などは、国内情勢の不安やビザ取得の関係で現地で実施できなかった。また、学内では、新しい学群の設立に携わり想像以上の時間が取られたため、海外調査の時間が確保できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2016年度は「海上東南アジア」に属す国々で現地調査を行う。進捗状況や必要に応じてOECD諸国、中央アジア諸国でも文献調査し、対アジア援助における欧米・日本・韓国の国際的比較研究を深めていく。研究成果の一部を、日本国内外で開催される学会や国際シンポジウムで報告したい。
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Causes of Carryover |
2015年度に社会激変中のミャンマー連邦などに行き、中国とアメリカ、日本などの競争的な支援プロジェクトについて現地調査を行う予定であったが、国内情勢の不安やビザ取得の関係で現地で行くことさえできなかった。また、学内では新しい学群の設立に携わり想像以上の労力と時間が取られたため、海外調査の時間が確保できなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
ミャンマー、インドネシア、フィリピン、ブルネイなど、石油に富む国々と中国の援助について現地調査を実施する。必要に応じて、アジア域内でも資源外交を精力的に展開するオーストラリア、ニュージーランド、さらにその他のOECD諸国での調査も行いたい。研究成果の一部を積極的に中国語や英語で発信する。
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Research Products
(3 results)