2014 Fiscal Year Research-status Report
現代日本における対中政策の形成過程――チャイナ・スクールの実像を求めて
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26380216
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
服部 龍二 中央大学, 総合政策学部, 教授 (80292712)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 外交史 |
Outline of Annual Research Achievements |
現代日本のアジア外交について、基礎文献を収集して分析した。とりわけ、外務省外交史料館で新規公開された外務省記録については、系統的に分析するように努めた。 それと並行しながら、情報公開法によって関連する文書を開示した。その一部は入力しており、田中首相・スハルト大統領会談録──1974年1月15日」(『外交史料館報』第28号、2014年12月、59-70頁)、「中曽根康弘首相・全斗煥大統領会談録──1983年1月」(『中央大学論集』第36号、2015年2月、51-58頁)などのように公表したものもある。 政治家や官僚、秘書らに対して、インタビューを行った。そのインタビューを活用しながら、『大平正芳 理念と外交』(岩波書店、2014年4月)を刊行した。大平は、現代日本の代表的な政治家であり、環太平洋連帯構想、総合安全保障などのように、21世紀につながるような構想を描いた数少ない政治家の1人である。また、中国通へのインタビューも行った。 日中、日韓関係において阻害要因となりがちな歴史認識についても、政府文書やメディアの論評を収集した。その成果は、『外交ドキュメント 歴史認識』(岩波新書、2015年1月)として刊行した。 いわゆる歴史問題の淵源となった近代史については、「日本の大陸拡張政策と中国国民革命運動」(北岡伸一・歩平編『「日中歴史共同研究」報告書 第2巻 近現代史篇』勉誠出版、2014年10月、163-195頁)、「〈書評〉種稲秀司著『近代日本外交と「死活的利益」──第2次幣原外交と太平洋戦争への序曲』」(『国史学』第214号、2014年11月、117-125頁)、「政党内閣、宮中とワシントン体制」(小河原宏幸ほか『岩波講座 日本歴史 第17巻 近現代3』岩波書店、2014年12月、141-172頁)を公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2014年度には、『大平正芳 理念と外交』(岩波書店、2014年)、『外交ドキュメント 歴史認識』(岩波新書、2015年)を刊行した。
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Strategy for Future Research Activity |
いままでの経緯を踏まえて、今後についても、現代外交の文書を収集しながら、政治家や官僚を中心として対中政策やアジア外交について分析していく。
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Research Products
(6 results)