2016 Fiscal Year Research-status Report
欧州における移民出身ムスリムの排除と包摂:移民を包摂するシティズンシップの構築
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26380218
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
浪岡 新太郎 明治学院大学, 国際学部, 准教授 (40398912)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | イスラーム / ムスリム / フランス / シティズンシップ |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年度は特に、教育分野と行政のシンクタンクにおけるムスリムのシティズンシップの観点からの排除と包摂のメカニズムを明らかにすることを試みた。フランスにおけるイスラームの学校教育の実際について、リヨンの事例研究を中心にその排除と包摂のメカニズムについて明らかにすることができた。また、内閣府管轄の高等統合審議会の全報告書を検討する中で、行政の専門家集団の中で、どのようにムスリムが男尊女卑などの価値観と結びつけられ、排除の対象となっていったのかについて明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していたよりもインタビューの設定に時間がかかっており、そのために予定よりも遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は司法分野を中心にムスリムのシティズンシップの観点からの排除と包摂のメカニズムを明らかにすることを試みる。
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Causes of Carryover |
当初予定していたインタビュー調査が、相手側の都合で想定よりも遅れている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
すでに予定通りのインタビューのアポイントメントを取り付けているので、今年度は予定にしたがってインタビュー調査を終えたい。
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