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2017 Fiscal Year Research-status Report

オスマン帝国=ヨーロッパ諸国間条約関係の歴史的展開

Research Project

Project/Area Number 26380221
Research InstitutionAichi Gakuin University

Principal Investigator

黒木 真子 (松井真子)  愛知学院大学, 文学部, 准教授 (80711324)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2019-03-31
Keywordsオスマン帝国 / 条約 / カピチュレーション / 国際関係史 / 国際法史
Outline of Annual Research Achievements

本計画4年次にあたる2017年度は、国際法史に関する文献や、オスマン帝国とヨーロッパ諸国間の条約集の読解を進めるとともに、これまで本計画で収集してきた資料の整理を行った。また夏期には(8月12日~8月22日)にイギリス、ロンドンにて初年度(2014年度)に撮影の許可されていなかった資料の収集を行った。
ロンドンでは今回は主に大英図書館(the British Library)にて調査を行ったが、調査期間中に国立公文書館(The National Archives)にも赴いた。国立公文書館所蔵の資料は閲覧者による研究目的のデジタル写真撮影が以前より許可されており、2014年度に多くの資料を写真データとして収集することができていた。しかし、大英図書館所蔵の資料の撮影は2014年度調査実施期間以後に許可された。限られた調査期間では、資料の分析を行うことが難しいため、2014年度に閲覧した資料やその際には閲覧しきれなかった資料もふくめ今回撮影を行った。参照した資料は主に大英図書館のアジア・アフリカ研究閲覧室(Asian and African Studies Reading Room)にて調査した。主な資料はオスマン帝国からイギリスに付与された「条約の書カピチュレーション(アフドナーメ)」である。長さが一メートル以上になる文書もあるため、いくつかに分けて撮影した。撮影の許可されていない資料もあったが、研究目的ということで撮影の特別許可を申請し、概ね受理された。これまで収集した資料には、原文のオスマン語から英語に翻訳し冊子体になっているものもあり、これらと今回収集した資料の比較検討を進めている。その成果については学術雑誌などで発表していく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当該分野の研究文献や基本条約集の読解、またこれまで収集してきた資料との比較検討は順調に進行中である。学術雑誌への投稿準備も進めている。よって2017年度を通じ、本研究はおおむね順調に進展してきたと考える。

Strategy for Future Research Activity

2018年度は、本研究の最終年次にあたる。本研究で収集してきた資料の読解や比較検討をさらに進め、研究をまとめていきたい。なお夏期には、2015年度トルコで実施した調査の際、参照していなかった資料で、その後の研究実施中必要と考えられる資料が出てきたため、再びトルコでの資料収集を計画している。なお、当初の計画段階では予定していたが、期間の関係で調査に赴けなかったイタリアないしポーランドでの資料調査もできれば実施したいと考えている。なお研究成果は、1675年対英カピチュレーションや最恵国条項を中心にまとめて学術雑誌などで発表していく予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2018

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 新刊紹介 C・キング著、前田弘毅監訳『黒海の歴史 ユーラシア地政学の要諦における文明世界』2018

    • Author(s)
      松井真子
    • Journal Title

      史学雑誌

      Volume: 第127編第3号 Pages: 93-94

URL: 

Published: 2018-12-17  

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