2014 Fiscal Year Research-status Report
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26380247
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
船木 由喜彦 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (50181433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
VESZTEG Robert 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (30597753)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 2人非ゼロ和ゲーム / ゲーム理論実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、2人非ゼロ和ゲームにおいて、各戦略の組に対応する金銭利得の組を、実験中に評価してもらい、その表明値に対して、合理的な行動を取っているか否かをなどを考察することが、研究の中心テーマである。本年度は、研究を着実に進展させるための予備的実験を行い。その結果を種々のセミナーで報告し、コメントを頂いた。それを基に、2015年度に行う本実験の準備を進めている。 また、本研究に関連する研究者を招聘し数々のセミナを行い、同時に本研究の内容を説明しコメントを頂いた。招聘した研究者は、Stefano Iacus (University of Milan教授)、Nori Tarui(ハワイ大学准教授)、小枝 淳子(東京大学大学院経済学研究科特任講師)、 高宮 浩司(新潟大学准教授)、岡田 章(一橋大学教授)、栗野 盛光(筑波大学システム情報系社会工学域助教)、Jacob Goeree (University of Zurich 教授)、Kohei Kawamura(University of Edinburgh准教授)、Syngjoo Cho (国立ソウル大学准教授) Oskar Skibski(九州大学ポスドク)、Rene van den Brink (アムステルダムVU大学准教授)である。報告の詳細はweb上で公表している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予備実験はうまくいき、実験プログラムや実験説明書も全く問題が無かった。2014年9月に新しい実験室が完成し、しばらくは、その稼働テストが行われたが、初期に散見した問題はすぐに解決し、その後、実験室実験は順調に行われている。これらの予備実験の結果を基にいくつかのセミナーで報告を行ったが、多くの好意的なコメントが得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
2015年度中に本実験を3-4セッション行う。その際、自己のゲームに対する認識の他に他者の認識に対する自己の評価を問うことにして、自己の想定するゲームと他者の想定するゲームの間の整合性や非整合性を分析し、さらにその結果がゲームのプレイにどのような影響を与えるかを分析する。これが本研究の主要な分析テーマとなる。 同時に実験を円滑に行うため、実験参加者リクルートシステムを導入する。ソフトとしてはORSEEシステムの導入を検討している。 さらに、本年度には夏にゲーム理論の大きな国際研究集会を企画し、そこにおいて、ゲーム理論の多くの関連研究の報告、討議をしてもらい、その成果を本研究に生かすことも計画している。
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Causes of Carryover |
最終的に実験用文具などを購入する予定であったが、若干残額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実験用文具などを購入する予定である。
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Research Products
(9 results)