2015 Fiscal Year Research-status Report
医師・薬剤師・患者の医薬品の選択行動に関する実証研究
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26380297
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
柿原 浩明 京都大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (20351314)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬 欣欣 一橋大学, 経済研究所, 准教授 (80634253)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ジェネリック医薬品 / 医療処方行動 / 薬剤師調剤行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年においては、まず薬局を訪問し、薬剤師を対象とする、ヒアリング調査を行った。ヒアリング調査の結果に基づいて、薬剤師向けの調査の質問票を作成し、薬剤師の調査に関するプリテストを行った。また調査会社と連携し、薬剤師向けの調査を実施した。調査結果に基づいて学術論文を作成し、海外学会(11th World Congress in Health Economics Association)で報告した後、論文初稿をまとめた。 また、日本の調査に基づいて、今後中国で調査を実施するため、中国における医療サービス供給制度、公的医療保険制度の仕組み、および薬価制度の改革などに関して調査研究を行った。これらの調査結果については、日本国内シンポジウムで報告し、学術書籍(馬欣欣『中国の公的医療保険制度の改革』京都大学学術出版会、2015)に収録されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成27年においては、まず薬局を訪問し、薬剤師を対象とする、ヒアリング調査を行った。ヒアリング調査の結果に基づいて、薬剤師向けの調査の質問票を作成し、薬剤師の調査に関するプリテストを行った。また調査会社と連携し、薬剤師向けの調査を実施した。調査結果に基づいて学術論文を作成し、海外学会(11th World Congress in Health Economics Association)で報告した後、論文初稿をまとめた。以上のように、研究計画の通り進んでいる。 また、日本の調査に基づいて、今後中国で調査を実施するため、中国における医療サービス供給制度、公的医療保険制度の仕組み、および薬価制度の改革などに関して調査研究を行ぅた。これらの調査結果については、日本国内シンポジウムで報告し、学術書籍(馬欣欣『中国の公的医療保険制度の改革』京都大学学術出版会、2015)に収録されている。これは本研究に関連する研究である。将来、この課題に関する国際比較の調査研究につながるものであり、当初の計画以上で進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年において、まず2つの調査に基づいて実証分析を行い、論文を投稿する。まず医師の処方行動のメカニズム、薬剤師の推薦行動の決定要因に関する論文を作成し、『社会保険旬報』、『日本医療経済』、『医療と社会』などの学術誌に投稿する。また、国内学会(上記と同じ)での発表を目的とした論文投稿を行う。さらに国際学会でのフィードバックに基づいて論文を修正し、国際学術論文誌に投稿する予定である。 また、国際比較研究を展開し、中国の公的医療保険制度の改革と医師処方行動のメカニズムの変化に関する調査研究を行い、学会・研究会で報告したうえで、学術論文をまとめる。
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Causes of Carryover |
薬剤師に関する調査を実施するとき、人件費・謝礼金の金額が安くなったため、経費は節約できた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
節約した経費は次年度投稿論文の英文校閲料として使用する
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Research Products
(4 results)