2015 Fiscal Year Research-status Report
第三国経由でのエネルギー資源の確保を目的とした新たなFTAの研究
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26380309
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
岩田 伸人 青山学院大学, 経営学部, 教授 (70203388)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | エネルギー資源 / RTA / WTO / FTA |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題「第三国経由でのエネルギー資源の確保を目的とした新たなFTAの研究」に沿って、次の事項を実施した。【現地調査ヒアリング】第一にエネルギー資源のモンゴル現地調査(11月25-27日)を行った。調査の主旨は、前回のエネルギー資源採掘の現場で収集した情報の正確さを図るための確認であった。現地で資源開発に携わる日本企業及びモンゴル政府関係者へのヒアリング、並びに日本向けのエネルギー輸出政策について在モ日本大使館にてヒアリングを行った。【海外での研究報告】研究課題に関わる学会報告及び海外大学での研究発表を行った。●海外での報告:タイ・チェンマイ大学(2016年3月18日) topic:"Regional Integration under WTO and Japan's Politics of TPP" at Chiang Mai University ,the Greater Mekong Subregion Studies Center,organized by Dr.Usamard Siampuldee 【国内での学会報告】下記の2つは地域統合(FTA)の問題に関わる。 ●国内での学会発表その1:学会発表(2015年5月30日)標題「WTO下で多様化する地域統合の課題と展望」 日本貿易学会(第56回全国大会):九州国際大学 ●国内での学会発表その2:経営行動研究学会(全国大会:2015年8月8日) 標題「日本モンゴル FTA/EPA,資源国家の課題」;中央学院大学 【執筆論文】岩田(2015年12月)「メガFTAの将来、WTOの影響、WTO下で多様化する地域統合の現状と展望」国際貿易投資研究所(ITI),ITI調査研究シリーズpp.1-32.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の課題に沿って、初年度はエネルギー資源輸送に関わる第三国の問題を抱える現地調査をモンゴル国内の南ゴビ砂漠に立地するオユトルゴイ、タバントルゴイの二大鉱床の現地調査を行い、次年度は、それに基づく学会報告と論文執筆を行った。本計画の当初に比べると、エネルギー資源の需要低迷は予想外に長期にわたる可能性があり、その意味では、エネルギー資源の国際取引によってマイナス要因となる可能性はある。しかし、グローバルかつ長期的にみれば、地域統合における資源の移動は、資源国および非資源国にとって不可欠であるため、本研究の意義は失われない。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、研究計画に沿って関連の国際機関関係者を招聘し、資源エネルギーと地域統合に関わるセミナーを開催する予定である。もとより、資源エネルギーの国際貿易には『環境問題』との関わりがあるため、これも視野にいれながら、共同セミナーの人選を進める予定である。
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Causes of Carryover |
謝金を10万円計上していたが、相手方との合意により、今回は支出不要となった・
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
データ入力作業のアルバイト経費に支出を予定している。
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Research Products
(9 results)