2015 Fiscal Year Research-status Report
日本と中国の内生的な地域経済成長と地域間経済格差に関する理論的・実証的研究
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26380339
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
鄭 小平 立命館大学, 経済学部, 教授 (50251012)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 地域経済成長 / 地域経済格差 / 空間経済学 / 日本と中国の比較研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度では、日本と中国の地域経済成長と地域経済格差に関連して、経済成長と経済格差のメカニズムに関する研究を行った。得られた主な研究実績は次のようにまとめられる。 まず、経済成長のメカニズムについては、空間経済学の考え方を参考に、日本と中国の地域経済成長の要因などに関する実証分析を行った。その一部の成果は、『空間経済学実証分析及びその政策的意義』という書物にまとめ、中国の華東師範大学2015招聘国際学者による大学院授業担当事業において発表した。 次に、経済格差のメカニズムに関しては、近年注目されているフランス経済学者ピケティの著作『21世紀の資本』を参考に、中国と日本の地域経済格差の動向及びその対策について検討を行った。その成果は、「『21世紀の資本』と経済格差」という題目の論文にまとめ、中国の経済誌『金融博覧』に掲載した。 また、これまで行ってきた本研究の成果については、幾つかの英語学術論文にまとめて国際学術専門誌へ投稿しているが、査読者の意見を参考に改訂を重ねて、最終的に刊行されることを目指している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでの研究実施計画に予定されている研究活動はほぼ着実に実行しており、今後の研究展開につなげられるためである。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究について、主に次の2点に留意して研究を進めていくと考えている。 1つは、空間計量経済学の分析方法と分析ツール(ソフトなど)を習得し、本研究へ応用してみること。 もう1つは、国際学術専門誌への投稿活動を強化し、着実に研究論文を刊行させていくこと。
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Research Products
(3 results)