2015 Fiscal Year Research-status Report
金融ネットワークと金融公共財: 動学相関GARCH・ネットワーク理論・集計ゲーム
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26380403
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
宮越 龍義 法政大学, 理工学部, 教授 (60166139)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ネットワーク / 最短経路問題 |
Outline of Annual Research Achievements |
(i)26年度の動学的相関GARCHモデルの不備を訂正して再計算した。 (ii)ネットワーク理論の理解を深めて、最短経路問題、ハミルトン閉路問題、最小全域木問題などの基本的問題を、金融変数に置き換えモデルを構築して、解を求めるアルゴリズムを考案して、プログラミングした。それは既存の最短経路問題のアルゴリズムとプログラムの若干の変更で済んだが、いくつかの制約があり、本研究の意図を十分に反映していない。 (iii) これらの研究成果を論文として取りまとめ、その一部は「International Aid from the Recipient Perspective: Public or Private Good Input Assistance?」論文としてApplied Economicsに掲載された。また、「Bond Market Integration in East Asia: A Multivariate GARCH with Dynamic Conditional Correlations Approach」論文として、現在、International Review of Economics and Finance において改訂稿の最終審査に入った。また、その他の関連論文は2015年6月13日阪南大学「日本国際経済学会春季大会」において、 2015年10月10-11日上智大学「日本経済学会秋季大会」において報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
解を求めるアルゴリズムとそのプログラミングには、いくつかの制約を残しているが、次年度に改善の時間が与えられているので、そこで対処する。その意味でおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
解を求めるアルゴリズムとそのプログラミングには、いくつかの制約を残していることから、プログラミング・アルゴリズムの研究者の意見を参考にして、改善に努めたい。
また、今後の研究計画に従い、公共財をどこのエッジとノードに配置するとコストが最小になり、その経路は何であるかを分析する。また、どんな金融公共財がコスト削減に有効かを検証する。さらに、金融危機が発生しないように事前にコストの下がるところに公共財を配置するという安定化政策を提案する。
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Causes of Carryover |
国内および国際学会での報告機会が予定より少なくなり、論文を発表・改訂、さらに、改訂論文を学会発表する機会が少なくなり、旅費・人件費・英文校閲費の使用機会が少なくなった。また、物品に関しても老朽化は予想よりも遅く買い替えを控え経費を節約することができた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
来年度は国内外の学会報告の機会が多いことから、年度当初より学会発表を多数行い、研究内容の改善・向上に努めるとともに、自分自身の作業を他者に効率よく依頼し人件費の有効活用に努め、研究をより発展させたい。
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Research Products
(4 results)