2014 Fiscal Year Research-status Report
CVC投資と事業会社の内部資本市場の効率性との関連性について
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26380407
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
樋原 伸彦 早稲田大学, 商学学術院, 准教授 (10434698)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | CVC / 内部資本市場 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、CVC及び内部資本市場の選好研究のレビューを詳細に行い、CVC投資を積極的に行うことになる事業会社の特質を数量的に探ることがメインとなった。 特に、事業会社の内部資本市場の効率性(事業会社内での事業ポートフォリオの中で事業間での資源配分、投資配分が効率的におこなわれているかどうか)がCVCの投資の有無、あるいはCVC投資のパフォーマンスを説明することができるのかどうかについて、CVCへのヒアリングが主な研究であった。ヒアリング項目としては、個々の企業の内部資本市場の効率性の測定メジャーの作成、およびその作成に必要な事業部ごとのパフォーマンス・データ及び投資額などの情報である。今年の助成金は、主に上記CVCへのヒアリングを遂行するための旅費に充てられた。 また、上記内容をもとに個々の日本企業の内部資本市場の効率性を図り、その作業と並行して、CVC及び内部資本市場に関する先行研究を整理した。これらの内容をもとに、「事業会社のベンチャー投資 ーCVCによるオープンイノベーションー」(仮)と題する書籍を執筆中である。 現在は引き続き、データ構築作業及び先行研究のレビューと並行しながら 基本となる重回帰モデルを構築し統計分析を開始し、企業内での事業間の資源配分を担う「内部資本市場」のメカニズムが特に日本企業においてどの程度効率的に運営されているかを検証する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度までに、データ構築作業及び先行研究のレビューと並行しながら、1)本邦事業会社(主に上場企業)の内部資本市場の効率性の指標を作成し、2)事業会社でCVC活動を行っている企業のpick upが進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
構築した内部資本市場の効率性の指標による重回帰分析を行い、企業内での事業間の資源配分を担う「内部資本市場」のメカニズムが特に日本企業においてどの程度効率的に運営されているかを検証する。 それとともに、日本の事業会社のCVC投資のデータのアップデートを行い、内部資本市場の効率性とCVC投資の間の関連性についての仮説検討を行う。
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Causes of Carryover |
ヒアリングを重点的に行ったため、書籍・資料・文献等の購入については、当期に実施せず、来期以降のデータ分析時の購入へ充てるため、翌年使用とした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
物品費については、データ分析に要する物品購入へ充てる。
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