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2015 Fiscal Year Research-status Report

企業活動のリアルオプション評価に関する研究

Research Project

Project/Area Number 26380410
Research InstitutionNanzan University

Principal Investigator

竹澤 直哉  南山大学, 経営学部, 教授 (70329332)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywordsリアルオプション / 家計消費 / SRIファンド
Outline of Annual Research Achievements

今年度は、個人消費、ゴミ排出量、株式市場に関するオプション分析については、ゴミや温室ガスの排出量データや個人消費データ(特定分野の消費活動)と株式市場の関係を明らかにするため、SRIファンドを非線形モデルに適応した論文を執筆した。この論文はこれまでに得られた関係性を確率分布から明らかにしたものであり、過去の論文と整合性を持つ結果を得ることができた。また、不動産価値、輸送交通量、株式市場の関係については、すでに成果をおおむね予定通りに修めている。
マネーフローを捉えやすい観光投資をリアルオプションの枠組みでモデル化した論文を執筆することで、贅沢品への投資と株式投資の関係を明らかにした。すでに、観光消費と株式市場などの経済活動の連動性についてまとめており、観光投資とマネーフローの関係性を示すモデル構築には一定の意義があると認められる。
すでにSRIファンドや株式市場の関係を明らかにした論文を執筆しており、このような投資行動を2つの投資家タイプを考慮した理論モデルを学会発表で提案した。十分な流動性を持つ経済において、異なるタイプの投資家を考慮したモデルを構築する必要はないが、本研究のように投資対象が限定され、流動性が十分に保たれない市場に注目する場合に大きな意味を持つ。また、エントロピー測度に注目したモデルを構築した研究は比較的少ないものの、このような市場構造を明らかにすることに有効であることが期待され、非常に重要である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

1.「不動産価値、輸送交通量、株式市場の関係」に関しては、交通と不動産価値の関係を明らかにした査読付き論文1本を執筆し、当初の予定通り成果を修めることができた。
2.「個人消費、ゴミ排出量、株式市場に関するオプション分析」に関しては、消費と株式市場の関係を明らかにした国際学会発表を行い、温室ガスやゴミの排出量と株式市場の関係について考察した査読なし論文2本を執筆した。また、個人消費のうちの観光消費と交通量の関係を調べた査読つき論文を1本、観光投資とその経済効果を明らかにした査読付き論文1本を執筆した。研究は概ね計画通りに研究が進んでいる。
3.「贅沢品と社会的責任ファンドの関係」に関しては、SRIファンドや株式市場に関するデータ分析を論文にまとめ、査読なし論文2本を執筆した。また、エントロピー測度を考慮した理論モデルに関する学会発表を行った。このため、引研究は概ね計画通りに研究が進んでいる。
すべての項目1,2,3に関して一定の成果を得られており、研究計画全体として「おおむね順調に進展している」状態にある。

Strategy for Future Research Activity

1.ほぼ予定通りの成果を修めたので、時間が許す範囲で、不動産価値との中長期的な消費関係について研究を進め、資産の最適的な保有形態に関する考察を継続して行う。
2.「個人消費、ゴミ排出量、株式市場に関するオプション分析」については、消費や温室ガスの排出量と株式市場の関係の非線形性の有無などについての成果を修めることができたので、今年度は学会発表などを行いながら論文の執筆を継続して行う。
3.「贅沢品と社会的責任ファンドの関係」については、SRIファンドや株式市場に関するデータ分析を行った論文を執筆することができたので、今後は理論モデルの構築を行いながら、学会発表や論文の執筆を継続的に行う。

Causes of Carryover

国際学会発表を行わず、PCなどの物品費として使用したため、使用予定額が減少した。

Expenditure Plan for Carryover Budget

国内外の学会発表の旅費として使用する予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2016 2015

All Journal Article (2 results) (of which Acknowledgement Compliant: 1 results,  Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] The Socially Conscious Factor and the Minimum Entropy Distribution in Japan2016

    • Author(s)
      Naoya Takezawa
    • Journal Title

      南山経営研究

      Volume: 30 Pages: 257-269

    • Acknowledgement Compliant
  • [Journal Article] リアルオプション・アプローチによる不確実性下の観光事業者意思決定―確率的Verhulst/Gompertz方程式を満たす将来貨幣的満足度をもとに―2015

    • Author(s)
      赤壁弘康、田畑吉雄、竹澤直哉
    • Journal Title

      日本観光学会誌

      Volume: 56 Pages: 1-16

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] Optimal Project Size under the Risk Sensitive Measure2015

    • Author(s)
      Naoya Takezawa
    • Organizer
      日本リアルオプション学会
    • Place of Presentation
      新潟県、南魚沼市
    • Year and Date
      2015-10-25 – 2015-10-25

URL: 

Published: 2017-01-06  

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