2016 Fiscal Year Research-status Report
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26380413
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
星河 武志 近畿大学, 経済学部, 准教授 (20467674)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 為替相場 / 国際金融 / 外国為替市場介入 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の実績として、平成28年7月にアメリカのオレゴン州ポートランドにおいてWestern Economic Association Internationalで「Exchange Rate Rebounds after Foreign Exchange Market Interventions」というタイトルの論文を学会報告を行った。また、同論文がPhysica A: Statistical Mechanics and its Applications誌という国際的な査読論文誌に掲載された。この論文は、為替介入後の為替相場のリバウンドについて検証した論文である。為替介入が大きな効果を持つ時期においては、為替相場が元の水準にリバウンドしやすい傾向があることを示した。さらに、為替介入がなかった場合にどの程度の為替相場水準になっているかをリバウンド効果を考慮して算出した。
また、本年度は「どのような変数が人々の為替相場の予想の平均・標準偏差、分布にどのような影響を与えるか」を考察した論文を再度加筆修正し、現在投稿予定である。 また、派生的な論文として現在“Estimating asset price bubbles: volatility approach”という論文を執筆し、日本国際経済学会関西支部定例研究会(2016年度第5回)において報告した。この論文では為替相場・株価等の金融資産価格の変動に関して異常な変動の指標を提案した。こちらの論文についても投稿予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究報告等を通じて、他の研究者からいくつかの有益な指摘や不備に関するアドバイスをもらったため再度加筆修正が必要となったものの、微修正の範囲内であるため、おおむね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年7月にアメリカのカリフォルニア州サンディエゴにおいてWestern Economic Association Internationalで学会報告(論文タイトル「Factors causing capital flows in emerging economies」)を予定している。 研究計画に沿って今後も研究を実施する予定で、これまでに執筆した論文についても随時投稿し、アクセプトに向けてリバイスを行っていきたい。
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Research Products
(3 results)