2016 Fiscal Year Annual Research Report
Diffusion Process of Social Innovation
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26380467
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
土肥 将敦 法政大学, 現代福祉学部, 教授 (50433157)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ソーシャル・イノベーション / ソーシャル・ビジネス |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は補足的な文献調査と研究全体のとりまとめを行った。これまでの筆者らの研究において、ソーシャル・イノベーションのプロセスは、「社会的課題の認知」、「ソーシャル・ビジネスの開発」、「市場社会からの支持」、「ソーシャル・イノベーションの普及」の4つの段階として捉えてきた。ソーシャル・イノベーションの海外の論文・文献サーベイの結果からも、アイデアの創出、プロトタイプの開発、評価、普及など、同様の捉え方は数多く見られている(Mulgan et al.207)。本研究では、谷本他(2013)における先行研究をもとに、ソーシャル・イノベーションの普及にかかる分析視点としてマルチ・ステイクホルダー・プロセスを前提とし、ソーシャル・アントレプレナーの多様な役割(チェンジ・エージェント機能、他領域への進出等)、ビジネスモデルの普及における新たなイノベーションの必要性(1次的イノベーションから派生的イノベーションへ)を確認してきた。ソーシャル・イノベーションは複雑な社会的課題の解決を必要とし、ビジネスイノベーション以上に、多様なステイクホルダーとの協働・協業が必要となる。今後、このマルチ・ステイクホルダー・プロセスをさらに精緻化させる為には、Bhattacharya(2013)も指摘するように、ステイクホルダー分析を、対象とする組織(ソーシャル・イノベーションの推進組織)と各ステイクホルダーとの関係でみる「垂直的な」関係性分析のみならず、ステイクホルダー同士の関係でみる「水平的な」関係性分析にも着手していく必要がある。水平的関係性分析を行う事で、当該ソーシャル・イノベーション領域とは異なる別のネットワークメンバーとの交流を考察する事が可能となり、新しい社会的価値がどのように社会全体に普及し、ソーシャル・イノベーションの普及が実現されるかを分析することが可能となると考えられる。
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Research Products
(2 results)