2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26380478
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Research Institution | Tokyo Keizai University |
Principal Investigator |
佐藤 修 東京経済大学, 経営学部, 教授 (50170725)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 国内外研究比較 / 海外文献調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究テーマは「経営情報システム学の国際比較」です。本研究プロジェクトの研究目的は、日本と海外の同分野の研究成果展開を比較し、参照分析他、様々な研究方法を適用して、両者の特徴を明らかにすることです。本プロジェクトのうち、今年度は当初計画に基づき、参照分析を推進しました。今日、経営情報システムは広汎な分野に利用されています。このため経営情報システム学のカバーする範囲は広く、特に最近、欧米では医療情報分野で研究成果が増えています。申請者は、これら欧米の医療情報学分野への応用研究成果をサーベイし、その成果の一部を一般社団法人経営情報学会2014年度秋季全国研究発表大会(2014年10月26日)にて「医療情報共有のアプローチ」として口頭発表しました。また、経営情報システム学分野における研究方法についての海外の文献をサーベイして、その成果の一部を日本情報経営学会第69回全国大会(2014年11月9日)に「質的研究と量的研究」という表題で口頭発表しました。更に、情報システム学と関連が深い決定科学分野の教育分野学術誌についても文献サーベイを行い、キーワード分析の方法を用いて、その研究成果を日本情報経営学会誌に投稿しました(掲載号未定)。キーワード分析は参照分析と殆ど同じ方法論を用います。しかしキーワードのほうが参照文献よりも数が圧倒的に少ないので、参照分析に進む予備段階としてキーワード分析を採用しました。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初計画では、今年度は参照分析を行い、一応今年度で完了する予定でした。しかし今世紀になって経営情報システム学分野の学問的成熟度は高まりつつあります。これに伴って、経営情報システム学がカバーする研究対象領域が急速に拡大しています。この結果、参照分析でカバーすべき分野も同様に急拡大しつつあり、経営情報システム学自体の研究発展も相まって、参照分析すべき対象領域・対象文献が急速に拡大しています。当初の予定では今年度で参照分析を一区切りさせる計画でしたが、纏め切れない、或は対象領域の拡大に研究が追いつかない状況になりつつあります。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画では、来年度は所属分析を実施する計画でした。しかし上記のような状況なので、参照分析を更に進める必要があります。参照分析を中途半端に終了させるよりも、来年度も時間をかけて参照分析を追及するほうが、纏まった学術研究としてより価値が高いと思われます。
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Causes of Carryover |
今年度は他の研究プロジェクト及び勤務先の業務(教育等)に予想以上に時間がかかりました。これが、本研究プロジェクトが予定よりも進捗しなかった理由の一つです。このため予算の消化も遅れました。具体的には上記の理由により予定していた学会出張や調査出張ができなかったこと、予定よりも論文執筆等が進まず、このため予算消化も進みませんでした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は本研究プロジェクトにより多くの時間を掛けることで、研究計画の遅れを取り戻したいと思います。また、研究活動の加速により、予算消化も進むと思います。時間が足りないので、業務の更なる効率化を検討したいと思います。
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Research Products
(2 results)