2017 Fiscal Year Research-status Report
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26380478
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Research Institution | Tokyo Keizai University |
Principal Investigator |
佐藤 修 東京経済大学, 経営学部, 教授 (50170725)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 経営情報システム / 参照分析 / 国際比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度は以下の研究発表を行いました。 (1)佐藤修「JAISにおけるIS参照第3層」日本情報経営学会第74回全国大会、6月4日, 東京理科大学富士見校舎。経営情報システム論の国際学会であるAIS(Association for Information Systems)の基幹誌であるJAIS(Jornal of AIS)掲載論文からの、学会主要8誌(SenS-8)掲載論文への参照を研究しました。過去の研究によりSenS-8は3つの層から構成されていることが知られています。そして過去の研究では第1層と第2層については参照分析結果が発表されていました。しかし、第3層についての研究発表はありませんでした。本研究はこれを研究した成果を纏めたものです。 (2)佐藤修「AMCISにおける医療情報研究の動向」日本情報経営学会第75回全国大会、11月19日,龍谷大学深草学舎。申請者は本研究助成により、最新研究動向調査のため8月に米国でのAMCIS(Americas Conference on Information Systems)に参加しました。これにより色々と知識や情報を得ました。本研究はこのうち、ドイツ研究チームによる医療情報研究の動向を参照分析の方法により纏めて発表したものです。ドイツにおける積極的な医療情報研究発表を紹介しました。国内では海外の最新研究動向が紹介される例が少なく、国内研究者の目が海外になかなか向きません。本稿はドイツにおける積極的な医療情報研究を示すことにより、我が国でも積極的な医療情報研究を推進し、その成果を国際的に発信することの必要性を示すことができたと思います。 しかし2017年度は学内役職のため学内業務が多忙となり、研究活動に十分な時間を割くことができませんでした。このため、研究成果は上記のみとなりました。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
第一に、2016年度と2017年度は学内役職となり、研究活動が制約される事態になりました。この時間的拘束により研究活動に十分な時間を投入することができませんでした。この結果、当初計画したようには研究活動が進まず、研究発表もやや遅れています。 第二に、当初計画では参照分析から所属分析・研究課題研究・SWOT分析と展開する計画でした。しかし申請直後からElsevier社のSCOPUSやThomson Reuter社のJCR(Journal Citation Report)のような、世界的規模の参照データベースが普及して、参照分析の技術革新が進みました。このため既存の分析ツールやノウハウの有効性が消失すると共に、参照分析分野で新たな技術革新による参照分析の研究可能性が拡大し、これへの対応がより重要なテーマになりました。このため所属分析以降を遅らせて、参照分析の技術革新への対応を進める方向で研究活動を行いました。この結果、所属分析以降が遅れることになりました。しかし参照分析では当初予定していた以上の成果を出せていると思います。以上を総合的に判断して、研究全体としてはやや遅れていると判定しました。
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Strategy for Future Research Activity |
上記の参照分析の技術革新(世界的規模の参照データベース)に対応して、これらの活用について更に研究します。そして対応した研究成果を発表していきます。しかし上記参照データベースの中には非常に高額なサービスも含まれており、本学図書館の予算では一部対応できません。当然、頂いた補助金でも対応できません。海外の巨大研究大学ではより潤沢な研究資金により全てのサービスを活用して研究者が研究を進めているので、海外の競合研究に対してハンディキャップがあります。しかしできること(研究テーマと応用可能性)は多いので、時間と上記制約の範囲内で研究を進め、参照研究の成果を更に発表していきます。
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Causes of Carryover |
前記のように過去2年間研究活動が制約され、かつ研究テーマに関する環境が大きく変化したために、研究活動が滞り遅れる状況になりました。この結果、助成金の使用も予定より遅れています。 次年度では、上記の遅れを取り戻すようにより活発な研究活動を推進したいと思います。しかし2年分の遅れは大きく、学内での教育負担や他研究活動も依然としてありますので、計画最終年度の次年度の一年だけで全ての遅れを取り戻せるかどうかは分かりません。工夫しながらご承認頂いた助成金に相応しい成果を出すべく頑張るしかないと思います。
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Research Products
(3 results)