2017 Fiscal Year Research-status Report
高度専門職の需給逆転が職務と組織への関わり方に与える影響の実証研究
Project/Area Number |
26380491
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Research Institution | Osaka University of Economics |
Principal Investigator |
遠原 智文 大阪経済大学, 経営学部, 准教授 (50369930)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三島 重顕 大阪経済大学, 経営学部, 准教授 (60454930)
前田 卓雄 中村学園大学, 流通科学部, 准教授 (80719245)
浦川 邦夫 九州大学, 経済学研究院, 准教授 (90452482)
本間 利通 大阪経済大学, 経営学部, 准教授 (90461128)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 職務満足 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,労働市場における需給バランスの逆転が,高度専門職の組織に対する関わり方,及び企業の経営管理手法に与える影響を実証的に明らかにすることを目的としており,特に「供給過剰⇒供給不足(一級建築士)」と「供給不足⇒供給過剰(薬剤師)」のプロセスにある2業界に着目している。 平成29年度は,文献調査,アンケート調査の準備(インタビュー調査の実施),研究成果の発表を行った。一昨年度より,高度専門職の組織に対する関わり方や職務満足の構造に関するデータを幅広く収集して,本研究を発展させるために,薬剤師や一級建築士に加えて,中小企業診断士(とくに中小企業診断士の多数を占める企業内診断士)を研究対象に含めている。文献調査では,中小企業診断士に対するアンケート調査で使用する質問用紙の作成のために,職務満足および幸福(感)に関する先行研究を渉猟した。またアンケート調査は,(一社)兵庫県中小企業診断士協会HRM(Human Resource Management)研究会と連携して実施することとなっており,その本格的な実施のために討議を行った結果として,仮説をより明確にするためにインタビュー調査を重ねることが重要という結論に達したため,本年度はインタビュー調査の実施とこれまでの研究成果の発信に注力した。 これまでの研究成果の発表については,学会報告や論文の公刊が積極的に行われている。薬剤師に関しては,本間によって論文の公刊および海外での学会発表が行われている。また中小企業診断士においては,遠原および前田によって論文の公刊が行われている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成29年度に実施予定であったアンケート調査は,(一社)兵庫県中小企業診断士協会HRM(Human Resource Management)研究会と連携して実施するものであった。その本格的な実施のために討議を行った結果として,仮説をより明確にするためはインタビュー調査を重ねることが重要という結論に達した。このため,本年度はインタビュー調査の実施とこれまでの研究成果の発信に注力したことにより,研究計画の遅延が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度では,アンケート調査,ヒアリング調査,成果の発表を行う。アンケート調査は,兵庫県中小企業診断士協会HRM研究会と連携して実施するため,データ数の確保が期待できる。またヒアリング調査では,定量調査で明確にできなかった点を補填するヒアリング調査を必要に応じて行う。成果の発表として,これまでの研究成果を総括し,需給バランスの逆転(変化)に対応する高度専門職の経営管理モデルを構築する。その後,それを国内・海外で学会報告・論文により発表する。
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Causes of Carryover |
アンケート調査は,(一社)兵庫県中小企業診断士協会HRM(Human Resource Management)研究会と連携して実施することとなっており,その本格的な実施のために討議を行った結果として,仮説をより明確にするためにインタビュー調査を重ねることが重要という結論に達したことが理由である。
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Research Products
(4 results)