中小企業の国際化と地域経済・地域産業への影響に関する実証研究

2015 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 26380512
• Research Institution: Takasaki City University of Economics
• Principal Investigator: 清水 さゆり 高崎経済大学, 経済学部, 准教授 (70445873)
• Project Period (FY): 2014-04-01 – 2017-03-31
• Keywords: 国際経営 / 中小企業 / 地域経済

Outline of Annual Research Achievements

本研究課題の目的は、中小企業の国際化とそれによる国内立地、地域経済および地域産業への影響を明らかにすることである。
本年度は、国内外における調査結果から「グローバル化に対する中小企業の事業展開と地域の対応」（『自由貿易下における農業・農村の再生』）として発表した。経済および企業活動のグローバル化に伴って、国内中小企業の中には、地方へ立地を移転ないし拡大するものがみられるようになっていたが、近年では、既存の立地にとどまりながらも、新事業や新製品に活路を見いだす中小企業や、海外進出することで存続・成長を企図する中小企業などがみられる。そうした多様な企業活動を自治体等が支援するような取り組みもみられるようになっていることが確認された。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究対象が中小企業であること、関連する研究分野が広範なため、分析枠組みの導出とデータを収集するための時間が想定以上にかかっている。また、国内だけでなく、海外に展開している企業や、海外の関係機関への調査を計画していたが、相手先との調整ができなかった。

Strategy for Future Research Activity

長期休業期間を利用して、国内外の企業および関係機関を訪問し、聞き取り調査を行う予定である。また、先行研究の検討を引き続き行ったうえで研究会での報告などを行い、分析枠組みの精緻化を図る。

Causes of Carryover

海外進出している中小企業の海外拠点への聞き取り調査、国内外の関係機関への聞き取り調査を予定していたが、相手方との日程調整がつかなかったこと、購入を予定していたデータを購入できなかったことが理由である。

Expenditure Plan for Carryover Budget

長期休業期間を利用して、国内外の企業および関係機関を訪問し、聞き取り調査を行う予定である。また、適切なデータや資料、文献等を購入する予定である。