2017 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the mechanism of open innovation in small and medium enterprises and presentation of conceptual model
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26380532
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
井上 善海 東洋大学, 経営学部, 教授 (00310003)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | オープン・イノベーションのメカニズム |
Outline of Annual Research Achievements |
事例分析およびそれを受けた統計分析を進めることで、オープン・イノベーションに積極的に取り組んでいる中小企業では、研究開発等の上流部分における連携だけでなく、販売等の下流部分における連携も含めた事業化まで見通したイノベーションの仕組みを構築する取り組みが行われていることを確認できた。その結果、契機(危機感・企業家精神)⇒構想(研究開発着手・外部知識の探索)⇒投資(製品・サービス化)⇒事業化(市場投入・販売促進)⇒組織化(組織的な取り組み体制構築)⇒次の開発ステージへと展開する、大企業とは異なった中小企業特有のオープン・イノベーションのメカニズムを明らかにすることができた。 その研究の過程で、以下のような研究課題も抽出された。 ①中小企業のオープン・イノベーションは、イノベーションの過程の中で、インバウンド型からカップルド型へと進んでいくことは判明していたが、中小企業のオープン・イノベーションメカニズムの事業化から組織化、次の開発ステージへと進む過程の中で、大企業へのアウトバウンド型へと展開することにより事業規模を急拡大させている中小企業が多い。 ②これまでは積極的でなかった大企業側からの中小企業へのオープン・イノベーションアプローチが、近年急速に増加してきているが、①の現象とリンクしているようである。 以上の2点は、当初の研究計画外(想定外)の事象であることから、さらに継続して中小企業のオープン・イノベーションのメカニズムを研究していくことが、学術的かつ実務的にも重要と考えている。
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