2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26380537
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
大平 浩二 明治学院大学, 経済学部, 教授 (20152241)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
董 光哲 江戸川大学, 社会学部, 教授 (50440178)
槇谷 正人 摂南大学, 経営学部, 教授 (80511097)
佐藤 成紀 明治学院大学, 経済学部, 教授 (90225954)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | リスクマネジメント / コーポレートガバナンス / 組織文化 / 政治リスク / 経済リスク / 企業内的リスク |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度、すなわち平成27年度については、昨年度の進捗を踏まえながら、引き続き研究会、学会などへの参加を通じてテーマに関する理解や認識を深めていった。 たあ、現地への調査については、数社に対し打診を試みたが、色よい返事をいただいていないので、さらにアプローチを続けている。ただ、日本企業内部のリスクマネジメント、ならびにガバナンスに関する調査・研究を続け、国内での企業インタビューを行った。すてきナイスグループ(東京証券市場1部上場)への聞き取りでは、(その概略)当社は韓国の釜山で、物流倉庫、木材加工工場などを所有しているが、北朝鮮の持つリスクを踏まえ、物流拠点としての釜山は活用するものの、北朝鮮に近いソウル等への進出は控えているとのことであった。さらに、中国本土への進出も積極的には行っていないとのことで、慎重な姿勢であった。その分、数年前より、ヨーロッパにおける住宅開発、とりわけベルギーにおける木造5階建ての老人ホームの建設は注目に値しよう。同社の持つ木造の耐震建設の強みを生かしての進出であった。ただ、ヨーロッパも、現在テロなどの政治リスクもありそれをどのように克服するかが新しい課題となっている。 その他、リスクにかかわるガバナンス研究として、オリンパスの事例をもとに、日本企業の組織文化が持つ諸問題をまとめ、3月26日に函館で開始漁れた、日本経営学会、ならびに経営哲学学会の合同部下にて、代表者の大平が報告を行った。 来年度(平成28年度)についてjは、中華圏での現地調査を行いたいと思っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国内での調査研究はおおむね順調であり、アジアに進出している企業へのインタビューを行ったが、海外での調査がメンバーの日程調整が難しく、27年度はできなかった。28年度はぜひとも行いたい。
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Strategy for Future Research Activity |
中華圏での現地調査を行う。中国本土が万が一難しい場合は、台湾、香港、シンガポールなどを考えている。 この調査と、国内での研究会等の成果を踏まえて、日本企業のもつリスクマネジメントについての特質の抽出、ならびに仮説の構築を考えたい。
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Causes of Carryover |
報告において記述したように、冷え性27年度においては、都合上海外現地調査を行うことができなかったことによる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
来年度である平成28年度においては現地調査を行う予定である。
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