2014 Fiscal Year Research-status Report
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26380559
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Research Institution | Japan University of Economics |
Principal Investigator |
高橋 文行 日本経済大学, 大学院, 准教授 (10647689)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻井 敬三 日本経済大学, 経営学部, 教授 (30592448)
安田 知絵 日本経済大学, 経営学部, 研究員 (70719707)
黄 八洙 日本経済大学, 経営学部, 研究員 (80719691)
税所 哲郎 群馬大学, 社会情報学部, 教授 (80386870)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 国際戦略 / 海外進出 / 新興国 / 中小企業 / 製造業 / 経営学 / 産業集積 / 東アジア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、東アジアに進出した中小製造企業の進出動機・目的や経営戦略の経年変化に関する実証研究である。初年度(平成26年度)はまず文献の収集と分析、および先行研究の考察を中心に行った。特に経済産業省の海外事業活動基本調査、中小企業庁の白書・統計情報、及びジェトロが発表した各種調査レポート・報告書に基づいて、中国(3社)、モンゴル(3社)、ベトナム(5社)ミャンマー(22社)を中心とした、アジア新興国に進出したまたは進出しようとする日系中小製造企業の経営者へのインタビュー調査(計33社)を実施した。
本研究に関連する文献を収集する際に、北京大学、大連大学、ヤンゴン工科大学、ヤンゴン経済大学をはじめ、ジェトロ海外事務所などを訪問し、現地の研究者との意見交換も行った。また、研究者や日本企業の海外進出実務家を招き、定期的に「Asia Business研究会」を、質疑を通して意見交換の場として全6回開催した。現地調査を通して、東アジアにおける産業実態や国際分業構造などを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
まず、初年度に必要な研究資料の収集作業が順調に進んだことが挙げられる。その結果に基づいて、海外における企業インタビュー調査項目をレビューし、現地調査の実施を進めることができた。 第二に、初年度に挙げた20社企業訪問の目標に対して、33社の現地企業インタビューを実施した。各国の大学を訪問し、研究者との研究討議を3回(計画は2回)を実施した。また、日本企業の海外進出実務担当者や研究者を招き、定期的に研究会(全6回)を開催した。さらに研究者は全員、論文又は学会等で研究成果を発表していることが挙げられる。 以上のことから、おおむね順調に進展していると判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は基本的には前年度計画を踏襲する。引き続き文献と一次資料の収集、および中国の内陸部、沿岸部、そしてタイ、ミャンマーの20社の企業インタビューを目標とする。またグローバルバリューチェーンによって、企業経営活動における製販技のマネジメントや人材育成を中心とした海外進出戦略の考察を試みる。さらに協力機関との情報交換と研究討議(国内と海外)の実施も積極的に行い、企業調査及び分析の研究成果を学会で報告していく。(貿易学会(安田)、価値創造学会(高橋)、経営行動研究学会(黄八洙)等)
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Causes of Carryover |
本年度は中国東北地域の研究調査が未実施のため、旅費30万円を次年度繰越金とした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本研究の予算は主に旅費として使用する。未使用額が発生した場合には、次年度の研究調査の旅費として使用する。
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Research Products
(31 results)