2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26380563
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
鍾 淑玲 東京工業大学, 工学院, 准教授 (30381338)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢作 敏行 法政大学, イノベーション・マネジメント研究センター, 研究員 (40230289)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 小売国際化 / コンビニエンス・ストア / 流通 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の研究目的は、日本型コンビニエンス・ストアの国際化プロセスを明らかにし、海外移転モデルおよび国際化プロセスの特徴と影響を明らかにすることであります。平成26年度と平成27年度はアジア諸国における日本型コンビニエンス・ストアの国際化に関する実態調査を実施したほか、それに関する研究成果は国内外の学術会議にて報告し、論文を海外と国内の学術ジャーナルに発表しました。
そして、平成28年度に関しては、まず、昨年から今年にかけて実施した現地調査の研究成果が、二つの査読付き論文として、違う学会誌に掲載されました。それぞれは、平成28年8月発行の『アジア経営研究』(アジア経営学会学会誌)と、平成28年11月発行の『流通』(日本流通学会学会誌)であります。さらに、平成28年7月にはイギリスのエディンバラで開催された小売り関連の国際学術会議において、一部の研究成果を口頭発表しました。そのほか、平成28年度2月には中国における実態調査及び企業インタビュー等を行い、その研究結果は平成29年5月に神戸市で開催する日本商業学会全国大会にて口頭報告します。 平成28年度に実施した現地調査に関しては、ベトナムにおける小売競争環境およびベトナム・ファミリーマートを対象に、同年10月に実施し、日系コンビニエンス・ストアの現地化プロセスの実態調査を行いました。 平成28年度の後半の数カ月は、日本型コンビニエンス・ストアの海外移転モデルに関する理論フレームワークを作成するための文献レビューを行いました。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
全体の理論構成を仕上げるには更なる現地調査と既存文献レビューが必要と判断し、一年の期間延長を申請いたしました。そして、平成28年度の後半は既存文献のレビューに集中していました。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度はこれまでジャーナルで発表した学術論文や国内外の学会における口頭報告などの研究成果に加えて、平成28年度後半に集中して実施した文献レビューの結果をまとめて整理します。そして、最終的には日本型コンビニエンス・ストアの国際化に関する書籍として刊行したいです。
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Causes of Carryover |
予定していた現地調査は外国機関の都合により、一部期間内に実施することができなくて、延期することが必要になりました。また、補助事業の目的をより精緻に達成するための外国文献の検討に時間が要しました。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究成果をまとめて国内外の学会における口頭発表を行います。さらに、追加的に現地調査を実施するつもりです。
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