2014 Fiscal Year Research-status Report
頑強な無担保融資市場構築のためのリスク管理に関する研究
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26380591
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Research Institution | Ritsumeikan Asia Pacific University |
Principal Investigator |
大竹 敏次 立命館アジア太平洋大学, 国際経営学部, 教授 (00550378)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | リスク管理 / 信用情報機関 / モデリング |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度の研究計画は、科研費(課題番号23530531)を通じて情報提供いただいた国内の信用情報機関や金融関連企業を訪問し特にリスク管理システムに関するインタビューまたはアンケート調査を引き続き行うことであった。また、外資系企業でリスク管理のアナリストであり『初期不正』などのリスク管理分析に従事する担当者にインタビューを行うとともに、関連企業や信用情報機関の情報の提供を頂く予定であった。 予定通り、『初期不正』などのリスク管理分析に従事する担当者からヒアリングを行い企業が進める『初期不正』などのリスク管理分析の統計的手法、テキストマイニングによる方法など現状把握することができた。また、数社の関連企業や信用情報機関から情報の提供を得ることができたので、コンタクトを取り関連企業や信用情報機関の現状をより深く理解し今後の方向性などを研究していきたいと考えている。 さらに、イギリスのリスク管理モデル開発企業を訪問し、研究の目的の一つであるモデル開発や統計手法に関して重要な情報を得ることができたと考える。その企業では、広く利用されている初期与信審査モデルや途上管理リスクモデルなどを構築すると共に、現在注目を浴びている詐欺リスク管理モデルなど様々なリスク管理のモデルを顧客のニーズに基づいてサポートを行っていた。新たな統計手法による開発も検討しており、共同研究に向け意見交換を行っていく土台を築けた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
信用情報機関におけるモデリング情報の収集は若干遅れているが、リスク管理に携わるアナリストから様々な情報を入手でき、また来年度以降コンタクト予定であったイギリスのモデル開発会社の担当者と意見交換ができたため研究の目的はある程度予定通り順調に進展していると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
『クレジットリスクスコアカード』の本を出版したカナダ在住のアナリストにインタビューをして、どのようなリスク管理サービスを提供しているか、また関連企業や信用情報機関の情報の提供を頂く予定である。 さらにすでにイギリスのモデル開発会社の担当者と意見交換を行うことができたため、シミュレーションとデータ測定の同化による先行研究調査を進める予定である。
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Causes of Carryover |
予定していた国内・海外出張に行くことができなかったことと人件費の使用額が少なかったために、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
未使用額はPC等の消耗品費と先行研究調査のための人件費として使用したいと考えている。
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