2016 Fiscal Year Research-status Report
私的空間におけるアジア消費者間コンテンツ・シェアリング行動とメカニズムの比較研究
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26380592
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Research Institution | Okinawa International University |
Principal Investigator |
原田 優也 沖縄国際大学, 産業情報学部, 教授 (90352476)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | マーケティング / 消費者行動 / 情報交換 / シェアリング行動 / 私的空間 / ネットカフェ |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 国外調査: (1)シンガポール:エンターテインメントコンテンツの情報共有行動およびデジタル海賊について、国立図書館等で資料を収集した。現地視察については駅周辺、商店街でネットカフェを視察した。また、Media Development Authorityを訪問し、インターネット規制に関する情報収集した。(2)タイ:国立大学図書館、アサンプション大学等を訪れ、関連資料を収集した。現地視察については、高架鉄道BTS駅・地下鉄MRTの周辺ネットカフェ、大学、商業施設周辺のネットカフェを視察した。コンテンツ交換・情報共有行動について、大学の学生らと意見交換した。学生の多くが、スマホ、自宅PC等で違法エンターテインメントコンテンツをチェックし、収集していることがわかった。都市中間層の大学生でも友達、先輩、後輩、知り合いなどとコンテンツについて情報交換し、無料でエンターテインメントコンテンツを消費している実態が浮かび上がりました。
2. 国内調査(インターネットカフェ 6カ所、鎌田駅周辺と五反田駅周辺):各ネットカフェでは、マンガ、PC端末およびその他設備(飲み放題、シャワー、女性専用スタイリング剤など)が整っており、個室があるため、宿泊プランなどが用意されている。ネットカフェは、利用者のもう一つの「私的空間」な存在であることが確認できた。情報共有・交換については、PC端末の中で、情報交換できるソフトがインストールされており、また、コンテンツを提供するホームページを検索すれば、コンテンツ内容をアップロード・ダウンロードすることが可能である。また、お店の客層について、若者と年配者の利用者が多いと感じた。特に、女性利用者向けに化粧品、禁煙スペースなどを提供しており、快適な私的空間を提供していると感じた。今回の情報収集により、インターネットカフェ=私的空間の機能を持つことが確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本務校で地域産業研究科長の役職についたことで学内業務が増大し、本研究課題に取り込む時間を十分に確保できなかったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
H29年度は現地調査に向けて研究協力者と連携しながら、調査計画どおり、調査を行う。
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Causes of Carryover |
本務校で地域産業研究科長の役職に就いたことで学内業務における校務の増大によって、本研究課題に取り込む時間が十分に確保できなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
H29年度は現地調査に向けて、研究協力者と調整しながら、研究計画どおり、実行する。
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