2017 Fiscal Year Annual Research Report
A Cross-national Study of Trust-Emerical Approach
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26380701
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
佐々木 正道 兵庫教育大学, その他の研究科, 教授 (30142326)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉野 諒三 統計数理研究所, データ科学研究系, 教授 (60220711)
安野 智子 中央大学, 文学部, 教授 (60314895)
矢野 善郎 中央大学, 文学部, 教授 (70282548)
森 秀樹 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (00274027)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 信頼感 / 国際比較研究 / 実証的研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
中央大学社会科学研究所にて、2017年11月18日から21日まで世界31カ国から121名の研究者が集い、「信頼感」に関する研究の国際会議が開催された。全体会議では15の講演・論文発表と32の分科会では85の論文発表が行われた。その初日の全体会議では、社会学の重鎮である P.シュトンプカ (ポーランドヤギェウォ大学教授/元世界社会学会会長)のビデオによる基調講演、経済学・社会哲学で世界的に著名な B.ノートブーム(オランダティルブルフ大学教授)の講演、そして、R.バッチマン(ロンドン大学「信頼」研究所所長)の講演が行われた。2日目の全体会議では、「信頼研究の現状」、「対人関係の信頼と適応」、「ネットワーク分析」、「中国を事例とした社会的・経済的近代化」、「1989年後のチェコ共和国における、市民参加、民主主義の正当性と信頼」についての発表が行われた。3日目の全体会議では、「対人関係における不信」、「アジアの視点から見た中国における信頼」、「ロシアにおける家庭での社会化とその変容」、「英国のメンタルヘルスにおける信頼」、「公共における信頼の新たなアプローチ」、「自発性としての信頼」についての発表が行われた。3日間の分科会では、多岐にわたるテーマと信頼との関わりについて発表が行われた。本国際会議の特徴的な点は、5大陸31カ国から社会科学の多岐にわたる専門分野の研究者が一堂に会して、信頼に関する研究発表を行ったおそらく初めての国際会議であった点である。本会議の参加者からは会議に対し称賛のコメントが多く寄せられた。本国際会議の成果について、会議発表収録集(abstract)並びに専門誌Comparative Sociologyで「信頼感」の特集号を発行した。また、研究代表者は編著Trustin Contemporary Societyを上梓し、今年度の研究成果について一部を収録した。
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Remarks |
* 2017年11月に開催された国際会議についての報告内容
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