2017 Fiscal Year Annual Research Report
Management of public health, medical care and welfare service to support the super-aging society
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26380738
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
横山 淳一 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40314083)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 分析的アプローチ / マネジメント / 意識実態調査 / システム分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
健康日本21計画の推進,地域職域連携推進など,地域の健康課題を効果的に分析・解決していくことが,市町村保健師に求められるようになっている。そのようななか,市町村では,国保データベース(KDB)を利用して,特定健診結果情報,保健指導結果情報,国保・後期高齢者医療の診療報酬明細書(レセプト),介護情報等の健康状態に関する様々なデータを分析・活用できる基盤が着々と整備されるようになってきている。また,データ分析業務に限らず,通常の事業を効果的に実施する上でも,その効果を評価するために科学的な事業推進が着目され,日常業務においても問題解決を意識した分析的思考が重要となっている。一方,PDCAのマネジメントサイクルなど業務を効果的に推進していく方法論については,保健医療福祉分野においても一般的に議論されつつあるものの,そのPDCAマネジメントサイクルを進めていくための具体的な問題解決のアプローチは担当者個人の能力に依存しているのが現状であり,担当者個人が普段からどのように業務を行っているのか,その実態は明らかにされていない。 本研究では,地域の保健医療福祉サービスに関するマネジメントの現状分析のため,市町村の健康づくりを進めるキーパーソンである市町村保健師が分析的思考に基づいた活動を実施しているか,また,保健師が所属する組織において分析的アプローチに基づいた活動が効果的に実施されているかどうかを明らかにした。 結果,市町村保健師の6割が「分析的思考」を実践していることが推測されるとともに,保健師個人の分析思考を推進していくためには、業務における調査分析を単に担当させるだけではなく、「調査・分析」業務経験が少ない保健師に対して,具体的に分析方法・考え方等の基本的な「分析的思考」を実践させながら経験を積んでいくことが重要であることが示唆された。
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Research Products
(4 results)