2014 Fiscal Year Research-status Report
高齢期のストレス対処力SOCの特徴と機能に関する研究
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26380748
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
坂野 純子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (70321677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 喜比古 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (10174666)
澤田 陽一 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (50584265)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | Sense of Coherence / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
実験研究では、従来から生命予後や健康関連行動、ストレス対処等を予測する構成概念であるSense of Coherence(以下SOC)の生理学的メカニズムを、若年者を対象に急性ストレス実験を通じて検討した。 研究結果は、SOCがストレス事態での自律神経活動、特に精神性発汗に対し抑制効果を有している可能性を示唆し、またその効果には葛藤検出・処理を担う遂行機能が介在している可能性を示した。以上の結果は、若年者を対象とした急性ストレス時という限られた検討ではあるが、SOCが健康指標としての妥当性と有効性を有するものであることを生理学的側面から支持したものと言える。 調査研究では、原意を損なわないようにSOCスケール13項目版の表現をわかりやすく改訂し、高齢者を対象に質問紙調査を実施して、その信頼性と妥当性を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請した研究計画どおりに、進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画通り、中高齢者を対象とした実験と調査を行う。
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Causes of Carryover |
ボランティアの協力が得られたため、被験者代が計画より安く済んだ。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度の被験者代として使用する。
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Research Products
(2 results)