2016 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of trait and functioning in SOC on stage of old-age
Project/Area Number |
26380748
|
Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
坂野 純子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (70321677)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 喜比古 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (10174666)
澤田 陽一 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (50584265)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | Sense of Coherence / 元気高齢者 / 効果測定 / 自律神経活動 / 緩衝効果 / 急性ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
現在、介護予防サービス事業における一般高齢者施策には、現行の元気高齢者が特定高齢者にならないように予防することを狙いとする科学的根拠に基づいた介入プログラムの開発と効果測定(評価)の重要性が高まっている。とりわけ、WHOのヘルスプロモーション憲章で指摘されているように、健康増進のためには身体および精神、そして社会的な健康状態の次元に加えて、生き生きしている、活力のあるといった実存レベルの状態に働きかけることが重要であり、これからの元気高齢者の介護予防・健康増進を目的とする活動プログラムには、まさに高齢者の「実存レベル(生き生きしている状態)」をきちんと評価し、健康状態およびQOLを促進することが求められている。本研究では、健康状態のみならず高齢者の生き生きしている状態、すなわち実存レベルを評価できるストレス対処力SOCの特徴と機能を検証し、実際の一般高齢者施策へ利用できるSOC尺度の妥当性について検討した。SOC尺度のオリジナル版は29項目7件法であり、高齢者を対象にした調査には、高齢者の特性から適用が困難であった。そのため、13項目5件法および6項目5件法の短縮版を試作し、その構成概念妥当性および基準関連妥当性を検討した結果、短縮版の妥当性・信頼性は十分検証できた。あわせて、実際にストレス対処力SOCが、自立神経活動における生理学的反応に及ぼす影響も検討した結果、SOC高群は低群に比べ、ストレス反応の緩衝効果が顕著であり、生理心理学的側面からも、SOCの機能の有効性を検証できたものと考えられる。
|
Research Products
(1 results)