2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of A model for using ICT in Social work practice
Project/Area Number |
26380752
|
Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
西内 章 高知県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (80364131)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | ソーシャルワーク / 地域包括ケアシステム / ICT / 多職種連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、集落内における住民による相互見守り機能を補うために、自治体がICTを導入し、高齢者が体調を崩した際の緊急連絡やポットの電源管理を使った安否確認を行うなど取り組みがみられる。行政機関では、よりきめ細かな支援を行うために、同時に複数のICTを用いて、地域住民の膨大な情報を収集・管理しているものの、専門的なソーシャルワークを展開するために必要なICT活用モデルが存在しない。 多くの先行研究では、データベース型のICTシステムについては述べられているが、必ずしもソーシャルワークの視点からICTを体系化しようとしていない。本研究では包括的な視点を重視し、ソーシャルワークのモデルとして多様なICTを体系化し位置づけることを試みた。具体的には、エコシステム理論を論拠にして、利用者とソーシャルワーカーによる二者関係に基づくICTの活用だけでなく、多職種連携や地域包括ケアシステムなど、メゾシステムやマクロシステムまでを包括するソーシャルワークの実践モデルの構築を目指した。 本研究の成果は、ICTを活用して、地域住民の生活の情報収集・管理・共有を包括的に展開する多職種連携を視野に入れたソーシャルワークに必要な枠組みと構成要素を提示した。具体的な枠組みは、ソーシャルワークの実践において多職種連携を前提にしており、利用者理解・支援方法・連携チーム・連携システム活用の4項目を視野にして、32の構成要素を提示している。本研究では、地域包括支援センターや社会福祉協議会、病院等の社会福祉士や精神保健福祉士が、多職種連携の必要性を認識し、多様な情報を包括的に取り扱うことを前提にしている。
|
Research Products
(2 results)