2017 Fiscal Year Annual Research Report
Clinical Study of life and social support for young people with memory disorders caused by brain injuries
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26380765
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Research Institution | Tokyo University of Social Welfare |
Principal Investigator |
先崎 章 東京福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (20555057)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浦上 裕子 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 病院(研究所併任), リハビリテーション部長 (00465048)
大賀 優 東京医科大学, 医学部, 講師 (10251159) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 記憶障害 / 神経心理学的障害 / 外傷性脳損傷 / 低酸素脳症 / 前交通動脈瘤破裂 / 運動療法 / 脳震盪後症候群 |
Outline of Annual Research Achievements |
各研究者・研究協力者が所属する施設で、対象層の特徴を活かした記憶障害者支援研究を、施設ごとに分担し成果を文章化した。 「健康増進施設による支援研究(先崎章)」脳損傷者35例(外傷性脳損傷17例、低酸素脳症8例、脳血管障害8例、脳腫瘍術後2例)に対して、認定健康増進施設において、運動療法(週1回以上)を実施し「継続群」(n=19)と、「中断群」(n=15)の二群を比較したところ、「継続群」は「中断群」と比較して、FAMによる注意の改善が有意であり、またRBMT、TMT-Aともに改善がみられた例は、「継続群」では42%、「中断群」では13%であったことを示し文章化した。また菅野裕太郎(研究協力者)が長期経過の中で障害認識の深まりにより記憶障害の改善を認めた前交通動脈瘤破裂例を仔細に検討し、記憶障害者支援についてまとめた。 「特殊な疾病による記憶障害への支援研究(浦上裕子)」重度の記憶障害を呈した脳損傷者の認知症への移行と支援について検討した。また、全盲をきたした高次脳機能障害者3類型の記憶障害に対するリハと帰結から、視覚障害と高次脳機能障害を重複してもつ者に対する支援のあり方を文章化した。 「小児頭部外傷後脳震盪後症候群に関する調査(大賀優;研究協力者)」5年間に救急外来を受診したGCS14以上の小児325例を調査し、脳震盪83例、脳震盪後症候群24例であったことを示し、それらの予後について検討した。 「小児期後天性脳損傷による記憶障害者の長期経過(中島友加;研究協力者)」小児期発症例で、記憶を含む認知機能の経年的変化について症例を仔細に分析し、昨年度にまとめた知見(記憶低下が持続すると、経年的に結晶性知能の低下がみられる一方、流動性知能は経年的影響が少ない。記憶障害に特化した教育プログラムや学業カリキュラムの定期的な見直しが望まれる)を検証した。
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Research Products
(13 results)