2016 Fiscal Year Research-status Report
在宅高齢者と介護者の食生活と栄養を支援するプログラムの開発
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26380773
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
秋山 美紀 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (50439254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 喜子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (20399603)
武林 亨 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (30265780)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 栄養指導 / スマートフォン / 高齢者 / 食事カメラ |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、昨年度までに開発したスマートフォンを用いた被験者の食事記録を管理栄養士が指導するプログラムのフィージビリティと経済評価を行うために、決定木を用いた経済分析ソフトウェア"TreeAge"を用いて探索的な費用分析を進めた。経済評価の方法としては、ヘルスケア分野においては費用効果分析(Cost-effectiveness Analysis)や費用効用分析(Cost-utility Analysis)が比較的多く行われているものの、当該プログラムにおける効果指標として臨床検査値やQALY等を用いることが困難であることから、本研究においては費用便益分析を採用し便益を被験者のサービスに対する支払い意思額(WTP=Willingness to Pay)で測定することとした。 平成26~27年度に実施した実証実験のデータから、デバイスやプログラムインストールにかかった費用、通信費、管理栄養士等の人権費等を算出した。費用については、1年間に2週間の管理栄養士指導を含むプログラムと、3ヶ月毎に1週間の管理栄養士指導を含むプログラムの2つのシナリオを仮定して計算した。これらに2種類のプログラム対する被験者の支払い意思額については、昨年度の被験者を対象に次年度に聞き取り調査を行うこととした。 また、昨年度までの成果を国際学会で発表するとともに、国内外の同様の事例とその効果測定に関してシステマティックレビュー等により情報収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28年3月~平成29年3月まで、研究代表者が在外留学制度で米国に在住していたことにより、国内での実験および研究を進めることができなかった。 ただし、前年までの成果について米国で開催された学会で報告を行ったほか、当該プログラムの費用分析は米国において進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は最終年度であり、フィージビリティスタディの一貫として経済評価をさらに進めるとともに、成果発表を行っていく。
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Causes of Carryover |
主任研究者の留学に伴い、国内で実施を予定していた研究が延期となり、それに伴う支出がなかったことが次年度使用額が生じた理由である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は、追加ヒアリング調査および論文発表や学会発表を予定しており、論文投稿にかかる費用、学会参加費、旅費等の支出を予定している。
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