2015 Fiscal Year Research-status Report
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26380781
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
菊澤 佐江子 法政大学, 社会学部, 准教授 (70327154)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 慶子 公益財団法人家計経済研究所, 研究部, 次席研究員 (50470109)
中西 泰子 相模女子大学, 人間社会学部, 准教授 (50571650) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 家族介護 / ストレス / 支援策 / 社会学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の実施二年目にあたる平成27年度は、平成26年度に得られた成果をもとにして、社会調査データの二次分析を中心に実施した。具体的には、平成26年度に収集した理論・方法論に関する先行研究等の情報を踏まえつつ構築した分析モデルを用いて、「ケアと家族調査」「メンタルヘルス・スティグマ調査」等社会調査データの計量的分析を主に実施した。実施の過程では、本研究に関連する新しい社会調査やデータ蓄積の動向にも目を配り、適宜データを入手して分析を行った。この結果、たとえば、厚生労働省「中高年者縦断調査」個票データの分析からは、介護状況と就業状況等の関連の実態など、家族介護をめぐる現状に関する基礎資料を得た。 今年度はまた、アメリカ社会学会や老年社会科学会等、国内外の関連学会・研究会等への参加を通じて、本研究に関連する最新の研究動向の把握に努めるとともに、中間成果物をもとに研究発表を行い、関連分野の研究者からフィードバックを得た。このほか、アメリカの居住者を対象として現地における家族介護をめぐる状況や支援の実態についてインタビュー調査を実施し、日本の家族介護者支援策を考える上での示唆を得た。 初年度に引き続き、研究計画の実施過程においては、メンバー間で作業を分担し、適宜メールで情報交換を行うとともに、研究会を実施して、情報の共有と成果の検討を相互に行った。研究会では、関連領域の専門家を招聘して介護研究の近年の動向や家族介護者支援の課題等についての意見交換も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度予定していた本格的なデータ分析を含め、当初の予定通り、研究計画を着実に実施できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の最終年度となる平成28年度は、分析をさらに進めるとともに、学会等での研究成果の発表を中心に進める予定である。
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